世界のスープを作ってみよう その10
アサリと豚肉のスープ
(ポルトガル)
美味しくて健康に良い世界のスープとその国のちょっとした住宅事情をご紹介する「YCY 食と健康のコラム」。今回取り上げるのはポルトガルです。
作ってみたのは春が旬のアサリと豚肉のダブル使いがポルトガル風の、具だくさんスープ。アサリにはビタミンB2やビタミンB12、鉄分が含まれます。さらに、肝機能の働きを高めるタウリンも豊富といううれしい食材です。
日本人が親しみやすい食文化
イベリア半島に位置するポルトガル。日本と関わりは深く、16世紀から交流があり、カルタ、カッパ、ボタン、金平糖などはポルトガル由来の日本語です。
大西洋の海の幸に恵まれているので、料理にはイワシやタコなど魚介類がよく使われます。また、ヨーロッパの中でもお米の消費量が多く、ポルトガル料理は日本人の口に合いやすいと言われています。
-
材料(4人分)
- アサリ ……200g
- 豚肉細切れ ……300g
- じゃがいも ……1個
- キャベツ ……1/4個
- トマト ……1個
- にんにく ……1片
- コンソメスープの素……2個
- 塩・こしょう ……少々
- オリーブオイル ……少々
作り方
- アサリは砂出しをしてこすり洗いする。じゃがいもは一口大、キャベツは太めの千切り、トマトはざく切り、にんにくは細切りにする。
- 鍋にオリーブオイルを入れてにんにくを炒め、香りが出てきたら豚肉を炒める。
- 水600ccとじゃがいもとキャベツ、コンソメスープの素を入れ、中火で煮込む。
- アサリとトマトを入れ、アサリの口が開くまで煮る。塩・こしょうで味を調える。
スープのついでに……
column ポルトガルの住宅事情
ポルトガルの家といえば石造りの家! 良質な岩石が家造りによく使われていました。スペインとの国境近くにあるモンサント地方では、なんと岩がそのままの形で家の一部に使われています。
石造りの家はポルトガルの風土に合っています。暑い夏の日も、屋内では石壁がひんやりとして気持ちがいいそう。そしてなんといっても長持ちします。築100年、築200年という家もちっとも珍しくないのです。
ポルトガルで最も有名な建物といえばバターリャ修道院。もちろん世界遺産に登録されています。築500年と言う人もいれば、築630年と言う人もいます。というのは、建て始めてから一応の完成までに130年以上かかっているからです。ちなみに未だに完成していない部分もあるそうです。