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連載86「老後」に安心できる住宅

 早いもので、今年もあとわずかとなりました。今年、私は3冊の本を出しました。1冊は、このブログで何度か内容紹介した『RA投資マニュアル』です。「安全な投資とこれを支える消費者」という視点から、環境、税制、未来の住まいのあり方をまとめました。そして続編としてもう1冊、第2巻を「未来の生活(老後)に対して安心できる保身は何をするべきか」をテーマにまとめました。
 さらに『洋館家本店の挑戦』(仮題)を年末に出版する予定です。これは、RFラジオ日本「こんにちは!鶴蒔靖夫です」のジャーナリスト・鶴蒔靖夫氏が当社を取材して書いたもので、私が伝えた当社のさまざまな取り組みや考え方をまとめたものです。
 以上の3冊はともに一般の方々はもちろん、資産家の皆様や不動産所有者、投資を検討されている方、不動産、建築業の皆様及び会計士や家屋調査士、司法書士、弁護士の士業の方々などにも十分読み応えのあるものと自負しています。9月に出た『RA投資マニュアル』については、既に多くの方から好意的な読後感をいただいております。そして何よりも嬉しかったのは、この本をお渡しした地主の方が、この本を読んで当社の戸建賃貸住宅での土地活用を決めていただいたことです。
 ところで、この3冊は、まずは私たちが信念を持って進めてきた高品質・低価格住宅による戸建賃貸を普及させたいという考えに立っています。生涯年収の大半を住宅ローンに費やすのは果たして正しいことなのか、という疑問と、良い住まいであれば持ち家に拘らなくてもいいのではないかという呼びかけでもあります。
 けれども、書き進め、あるいは取材を受け続ける中で、強く思うことがありました。それは「持ち家か賃貸か」という議論だけで、私たちの商品やビジネスを括ってしまうべきではないということです。もっと大きな視点、「人生100年時代」という中での、住まい方をどうするかを提案するビジネスを私たちはつくっていかねばならないということです。
 具体的な例を挙げましょう。今、本部では平屋タイプの「和(なごみ)」の販売が順調です。リタイアしたシニアをターゲットにした商品です。子供が独立し、夫婦2人になったとき、これまでのような2階建てで部屋数の多い家は不要。持ち家のローンは済んだが古くなった。そんなお客様が、「和」を現金で購入されるのです。こうした商品を開発し、提案していくことが、私たちのこれからのビジネスの主軸になるのだと考えます。


*本の内容の無断複製は禁じられています。著作権に配慮し、本からの引用には「資料出所・『RA投資マニュアル』」とご記載ください。

『RA投資マニュアル』
中央経済社 2,600円+税

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