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【連載117】賃貸住宅と学校の立地

  • 2020/04/01

 「借りるマイホーム」は、住宅ローンという無駄をなくし、子供の教育や家族レジャーなど、子育て世代にとって必要なもの、大切なことにお金をかけることができる人生を実現します。とくに教育への投資は、親にとっても社会にとっても大切なことです。

 いわゆる「お受験」が、教育への投資であるかどうかは、議論が分かれるところでしょう。しかし、子を良い環境の学校に通わせたいと願わない親はほとんどいないと思います。良い環境とは、偏差値が高いということだけではなく、学校の教育方針、教師、そして集まる生徒や親の様子といったことが、親にとって「安心できる」ものであってほしいということになります。

 望む環境の学校に入学させたいということから、小・中学校から私立に通わせたり、公立校に越境入学させるという例は昔からありました。しかしながら、最初に学校のことを考慮せずマイホームを定めてしまった場合、都心の私立や越境入学は、経済的な負担をより大きくします。格差社会が進行する中、そのようなことが可能な世帯も減っていると考えられます。だからこそ、負担の大きい住宅ローンとは決別し、今の生活で最も便利な場所に住むという、賃貸住宅の暮らしがこれからの住まいニーズになると私たちは考えています。子供の教育のために教育環境が良い場所に住み、子供の成長とともに新たに環境の良い場所に住み変えるという選択は、賃貸住宅でしかできません。

 翻って、賃貸住宅を経営する側から考えると、教育に良い環境の街であれば、子育て世代のニーズが高く、空室の心配がないとも言えます。さらに子育て世代は入居期間が長いという貸す側のメリットがあります。

 賃貸住宅経営の成功のカギは立地です。需要が多く供給が少ない戸建の賃貸住宅でも、やはり立地が悪ければ入居者は決まりません。立地は、入居者層によって良さの基準が違います。仕事場への通勤やオフタイムを重視する若い独身者であれば、都心部が立地の良い場所となり、高齢者であれば病院や買い物をするスーパーマーケットなどが徒歩圏内であることが、立地の良さとなります。

 子育て世代にとっての立地の良さは、望んでいる環境の学校への通学が便利な場所となります。駐車場が確保されていれば、商業施設や病院は必ずしも徒歩圏内である必要はありません。可能であれば庭付きで、それが難しければ付近に公園などがあり、子供をのびのび育てられる環境があればベストです。立地の中には「同年代の子供や親たちが多い」ということも考慮されます。

 このように、子育て世代を応援する戸建賃貸住宅の供給は、新しい街づくり、次世代を担う子供の豊かな人間形成にも貢献する仕事でもあるのです。

 

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