【連載122】営業のいない見学会
- 2020/06/15
新型コロナウイルス感染拡大防止のために4月に発せられた緊急事態宣言も、解除から1カ月が経とうとしています。現在も地域によっては感染者の発生が見られ、第2波への警戒もなされています。皆様の地域ではどのような状況でしょうか。
緊急事態宣言中の5月20日、不動産業界団体向けに「不動産業における新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン」を通達しました。この中で、事業者がとるべき対策として、「感染予防対策の体制整備」「事務所等における顧客との対応」「取引物件の対象となる現場での対応」などを具体的に示しています。
https://www.mlit.go.jp/totikensangyo/const/content/001344659.pdf
そこでは、「事務所等における顧客との対応」として、自社が管理するホームページなどに対応方針を掲載し、顧客に対して感染防止対策への理解を深めてもらうことや、「取引物件の対象となる現場での対応」では、モデルルームや現地案内所でも感染防止対策を示したポスターやロゴ、看板を設置することなどが挙げられています。
本部においてもこの趣旨に沿った対応を行うとともに、4月の緊急事態宣言を受けた段階からは「営業のいない見学会」も実施しています。通常の営業マンの帯同やお客様同士の見学時間の重複もなく、ゆっくりとご家族等だけで見学できる無人見学会です。完全予約制とし、営業担当者は鍵の開け閉めと遠目でのご挨拶だけと極力接触を避けて行います。もちろん、見学後は実内の消毒を行います。見学後の対応については、アンケートに面談方法をご記入いただき、メールや電話でのご提案、お見積りをさせていただくシステムです。
この「営業のいない見学会」は、緊急事態宣言を受けた対応ではありますが、感染拡大収束後も、対面営業を不安に思うお客様は少なからず存在するようになるでしょう。
これからの「アフターコロナ」とか「ウィズコロナ」と言われる時代は、あらゆる業種で営業の方法が変わると言われています。住宅営業も例外ではありません。大手ハウスメーカーの中にはWeb限定商品なども用意し、対面せずに住宅を売ることを始めたところもあるようです。リフォーム業界でも、オンライン商談はある種の流行になっています。
非対面で住宅を選ぶ……これはまさしく、私たちが長年追求してきた「住宅通販」のスタイルです。非対面ですか説明が明快で、価格が明確でなければなりません。今回のコロナ禍は、「住宅通販」に対する一般の認知と必要性を、より高めることにつながるような気がします。
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