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2020年08月の記事は以下のとおりです。

【連載126】低価格・高品質住宅を提供する信念

  • 2020/08/15

 「借りるマイホーム」がめざすのは、価格以外でも持ち家以上に住む条件や住む人のこだわりに応えた住宅を作っていこうということです。ただここで注意すべきは、条件やこだわりは住む人によって千差万別であり、それにすべて応えようとしたら、価格に跳ね返ってしまいます。

 私たちが提供している戸建賃貸住宅は規格タイプです。規格化することで価格を下げています。低価格で高品質な住宅を提供したいという私たちは、住宅の性能に必須のことを揃え、必ずしも必要でないもの、後から追加すればよいものは外しています。

 もともと戸建賃貸住宅として開発した洋館家の商品は、低価格で高品質であることが評価され、持ち家としての選択もされています。持ち家ですから、購入者は自分が住むためにクリアしたい条件やこだわりを持っています。それに応える時、基本の考え方をしっかり持ってお客様と接しないと困ったことになります。規格住宅は規格だから安いので、こだわりの実現はオプションとして余計にお金がかかるということです。こだわりを実現した結果、お客様に「規格住宅にしたのに高くなってしまった」と言われるか、「規格住宅がベースだったから安く済んだ」と理解してもらえるか、そこの差はお客様の満足感、さらには次の営業展開に大きな違いが生じます。

 施工店の中には、低価格のカタログでつかんだお客様に、次々にオプションを付加して契約高を上げることを「営業の腕」と考えている方もいるようです。価格が上がってお客様の満足も上がるのであればそれは「腕」かもしれませんが、カタログで住宅を「定価販売」しよう、「通販で住宅を売ろう」という考え方からは、少し外れてしまいます。そのあたりについては、今後は、本部と施工店さんとで意思統一をはかっていく必要があるかもしれません。

 賃貸用で提供する場合はなおさら、この点についての販売姿勢をしっかり定める必要があります。「借りるマイホーム」に入居する人のこだわりでカスタマイズを認めることがあっても、それは住む人(借りる人)の費用で賄うべきです。貸す人にこだわりがあってカスタマイズするならば、そこにかかる費用が入居者獲得に直結し、入居者から確実に回収できるのかどうかをオーナーと詰めてから着手しなければなりません。入居者にどのようなこだわりがあるかわからない段階で、貸す側のこだわりだけで規格住宅をカスタマイズするのは要注意です。コストが家賃転嫁できなければ、結果としてオーナーの不満足になります。

 賃貸経営をするために戸建住宅を選ぶオーナーに対しては、投資回収や収益確保という、最優先すべき目的を明確にし、その最善の選択として低価格で高品質な住宅を提供するという信念が必要だと私は考えます。

  

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