【連載227】著書『長期異時点間における資源配分』から 03
- 2026/03/15
「得か損か」だけでは決められない、住宅という選択
今回出版した『長期異時点間における資源配分~住宅は購入か賃貸か二財モデルにおける資源配分での比較』での分析から明らかになったのは、持家と賃貸のどちらかが一方的に優れているわけではない、という点です。長期で見ると、持家には安定性という利点がある一方で、維持費や将来の不確実性も伴います。賃貸は柔軟性が高い反面、資産として残らない側面があります。
重要なのは、住宅の選択が単なる金銭的な損得では決まらないということです。家族構成や働き方、地域との関わり方など、ライフスタイル全体と深く結びついています。また、その選択は個人の判断だけでなく、制度や市場のあり方にも左右されます。
人口減少が進み、空き家が増えるなかで、住宅を「所有するもの」から「流通させ、活かすもの」へと捉え直す必要があります。今回出版した本では、持家と賃貸の中間に位置する選択肢についても提案しました。
長期異時点間における資源配分: 住宅は購入か賃貸か二財モデルにおける資源配分での比較 (諏訪書房)

諏訪書房(ノラ・コミュニケーションズ)
判型:B6
ページ数:100ページ
価格:1800円(本体)


