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2020年02月01日の記事は以下のとおりです。

【連載113】「子供が勉強ができるようになる住宅」も可能!?

  • 2020/02/01

 これからの住宅産業の企業は、自らの創意工夫で市場における占有率を高めていかねばならず、そのためにも、住宅という「箱」だけの競争から脱却した付加価値を創出することが必要です。私が目指す付加価値住宅は、医療的、科学的裏付けを持った「健康になる住宅」であり、それは実現可能だと述べました。

 健康ということは、ほとんどの人が願うことですが、人の願いは人によりさまざまで、また、それぞれの人の願いもライフステージによって違います。以前私はそのことをこのブログで、ライフステージによって求める快適さと、それによって得られる「幸せ」感も異なると書きました。

 例えば子育て期間中の親たちにとっては、子供が元気に育つことが「幸せ」です。「子供が健康に育つ住宅」、さらには「子供が勉強ができるようになる住宅」が、科学的に証明された状態で市場に提供されれば、これはヒット商品間違いなしです。現状では「頭が良くなると科学的に証明された勉強部屋」は実現していませんが、託児所付きの賃貸住宅があるのですから、学習塾を併設した集合住宅や家庭教師常駐の住宅団地があってもおかしくないでしょう。こういったことは、住宅販売の「箱」ではない部分での付加価値となります。

 仕事と遊びに便利な立地を求める独身時代、広さや環境を大切にしたい子育て期間とで、優先することが異なります。子供の成長や教育に良い住宅の環境は異なります。多くの親たちは、子供のことを優先しますから、通勤の不便さを我慢したりします。でも、子供が巣立った後では、買い物や病院通いなどに便利で、住まいもあまり広すぎない方が楽だと感じます。本来は、求めることに応じて住み替えていくことが、「幸せ」を実現する住み方のはずですが、日本の社会では住まいを買い替えることのハードルが高く、住み替えるためには賃貸を選択するしかないのが現状です。

 戸建賃貸を展開していく私たちは、多くの人々のそれぞれのライフステージのその時その時の目的に応じた多様な住まいを提供することで需要を開拓していくことができます。また、目的に応じた多様な住まいを建てられるノウハウを持てば、賃貸住宅だけでなく、当然、新築住宅の市場での競争力も獲得できます。さらに、ライフステージが変化した持ち家の人のリフォームを引き受けることもできます。

「健康になる住宅」が実現可能なように、「子供が勉強ができるようになる住宅」も実現できるはずです。多くの人々のそれぞれのライフステージに応じて、その時の目的の達成=「幸せを実現する家づくり」ができるようになるために、日々、情報の収集と技術開発に努めていきたいと考えています。

 

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