施工店インタビュー 010
洋館家の
ネットワークを
フルに活用していく
ハセバホーム
代表 長谷波弘一 氏
長谷波弘一氏は1999年に起業。一般木造住宅のリフォームや小さな修理から大きな改修工事まで多種多様に活動を展開。蓄えてきた知識や経験と、各業種のプロ達の協力によってお客様に喜んでいただけるよう努めている。
ハセバホーム
本社/兵庫県姫路市亀山1丁目41-3
電話/079-235-4631
http://haseba.net/index.html
洋館家グループのネットワークを活用し、新しい人脈づくりと仕 事づくりを実践する長谷波氏にお話を伺いました。
洋館家のシステムに共感
ーー戸建賃貸事業参入の経緯は?
長谷波 リフォーム業者である私は、「自分はホームドクターである」という信念のもとで、一人ひとりのお客様を大切に、お客様と喜びを共感できることを楽しみに建築に携わってきました。でも、個人事業の場合、リノベーションや新築などの大きな仕事になると、準備から契約に至るまでに時間がかかってしまいます。また、私一人で営業、販売、施工をこなすには無理な面もあります。新築は手掛けたい、でもそのことで、メイン事業であるリフォーム工事がおろそかになってしまってはいけない。そのジレンマに悩んでいました。
パッケージで材料が提供され、工程が楽、しかも横のつながりがあるという洋館家さんのことを知ったのは、2011年8月のことです。栃木県鹿沼市まで福田社長のお話を聞きに行ったところ、福田社長の誠実な人柄に、第一印象から信頼感を抱きました。洋館家のシステムは最初に資金は必要ですが、その後は一切、私達に負担をかけません。福田社長のそのような考え方、やり方に強く共感しました。
それと、本部は近畿圏では木造住宅のプレカット会社であるヨドプレと契約しています。ヨドプレはこの地域ではナンバーワンの実力ですし、私自身もヨドプレとはプレカットを始めた頃からの付き合いなので、営業面も技術面も熟知しています。だからお客様には自信を持って洋館家の商品をお勧めできるのです。
さらに、お客様に戸建賃貸住宅を勧める時には、パンフレットが一束あればすべての説明ができるというシンプルさが、入会の決め手となりました。「これなら一人でもやっていける」と確信し、すぐに施工店として入会して、栃木、東京、福岡でのセミナーや新築現場に足を運び、戸建賃貸住宅について勉強を始めたわけです。
洋館家のネットワークを最大に活用
ーー洋館家のネットワークをどんどん活用されていますね。
長谷波 私は、「販売店と施工店がタッグを組んでやりましょう」という福田社長の提言を忠実にやらせてもらっています。それで営業がいなくてもできています。私の場合、新しいカタログをお客様に持っていった時などに設計、不動産の仕事があれば、「こういう案件があるんだけど」と仲間に声をかけます。今タッグを組んでいる人に細かい仕事でも何でも、まず相談するのです。
洋館家グループの会員になったことで、福田社長をはじめ多くの皆さんにお世話になっています。おかげさまでネットワークが広がりました。何度もセミナーに参加しているうちに他社の社長との交流も深まり、何でも話せる仲になった方もいます。淡路のレインボー不動産の山形社長もその一人です。
そのうちに、洋館家のすばらしいシステムをフル活用するための、私なりの営業方法を考え出しました。それは、事業を共有できる不動産会社や設計会社に洋館家会員になってもらって、皆で協力して頑張っていこうというもの。今では、土地は不動産会社のオフィスヘイジ、設計は中山建築設計、施工はハセバホームというネットワークが確立し、4棟目5棟目と着実に実績をあげています。
個人事業者でも全国ネットの仕事もできる
ーー淡路のレインボー不動産の例など、洋館家グループの仲間との仕事も多いようですね。
長谷波 去年、洋館家さんのシステムを使って姫路で大きなリフォームを手掛けました。その時に借りた駐車場のオーナーが姫路出身で名古屋在住の方でした。姫路に借家や畑や駐車場をいくつか持っている方でしたから、その管理が大変だというお話をされていました。そこでリフォームや新築の話になり、洋館家のシステムに話が及びました。私自身は個人事業ですが、日本全国に1,650社ものブレーンを持つ洋館家グループの一員として活動をしていて、全国どこでもお客様のニーズに合う施工会社をご紹介できます、と説明をしました。すると名古屋の持家の建て替えをしたいとのこと。さっそく洋館家のパンフレットをお見せしたところ、「この価格帯でできるなら真剣に考えてみるので、施工店を紹介してください」と言われたのです。そこで福田社長に連絡をすると、ヤマシタ工務店の石田幸次常務を紹介してくださいました。話はトントン拍子で成約に至り、セント・マリアージュを基本とした新築住宅を建てました。お客様から「すばらしい施工店を紹介してもらってありがとう」と言われた時には、私も洋館家グループの一会員として他地域の会社に協力できて、お施主様にも喜んでいただけてホッと一安心しました。
洋館家のすばらしいところは、私のように個人でやっていても、お客様に一言かけたら、名古屋でも新築できたことです。日本各地に1,650社もの会員がいて、声をかけることでまったく離れた場所のお客様でも安心して家が建てられるのです。このことは、会員の皆さんにもぜひ実感していただきたいですね。
レインボー不動産の1棟目をサポートtopics
長谷波 東京と栃木の研修でレインボー不動産の山形社長と知り合いました。毎回の研修で会っているうちに仲良くなり、山形社長が1棟目としてユニットワンを建てたいと言うので、私も協力しました。姫路から淡路までは距離がありましたが、山形社長の器の大きなお人柄で、記念すべき第1棟目として、こだわりの戸建賃貸住宅を完成させることができました。
正直言って、最初は「まったく知らない土地でできるだろうか」と心配でした。1年ほどかけて、地元の基礎・設備・電気などの会社を紹介していただき、山形社長とともに仕様や金額について説明をしました。しかしなかなか折り合いがつかず、時間が過ぎていきました。その間、中山建築設計の中山社長は確認申請の準備を進めており、山形社長と私とで各業者の合意を取り付けた時点で着工の運びとなりました。工事が始まると、私も淡路に行って、大工さんや職人さん、外構業者などを建築中に探すことになるなど、様々な苦労をしました。それも、今となっては楽しい思い出と言えます。
やはり職人さんにもお客様にも、誠意をもって接することが大事だと思います。ひとつの物を作り上げていくには、お客様だけが100%大事ということではないのです。働いてくれる現場の人も大事。だから金額は最初にきちんと決めるなど、こちらの誠意が重要ですね。
それと現場監理をしっかりやること。現場がスムーズに進むように、次は誰が入る、次は誰がと、前もって準備をします。主力の工事部隊が入っている中で、次の部隊とのやりとりもしますし、入ってからのやりとりもあります。そのようなコミュニケーションを私は大事にしています。
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自分なりの営業スタイルを確立
--実際に営業してみてわかったことは?
長谷波 入会当初は、戸建賃貸のパンフレットの内容を一切変えずに営業していましたが、途中で方向転換をしました。きっかけは他社との競合で、もとの仕様のままではお客様のニーズに合わないとわかり、若干の変更を行うことにしたわけです。間取りは変えずに、例えば屋根の形状を変えたり、玄関ドアをランクアップしたり、クローゼットにこだわりをもたせるなどです。そのような変更をしてもコストがそれほど大きく上がることもなく、お客様のニーズに合う住宅ができるのです。洋館家の商品は、もともと高品質・低価格の商品なので、30万円や50万円ほどアップしても、お客様は納得してくださいます。お客様の思いを聞いて少し手を加えるだけで、お客様の夢が叶うと確信し、営業スタイルを変えました。
戸建賃貸への挑戦も進めたい
--今後の展望についてお聞かせください。
長谷波 現時点での実績は6棟で、すべて注文住宅です。私の場合は戸建賃貸についてはまだ、営業不足であると思っています。5棟10棟とやっていきたいのですが、なかなかそのチャンスがありません。まずは1棟ずつでも、洋館家さんのプロジェクトを進めていこうと、中山建築設計、レインボー不動産など、皆でタッグを組んでいます。仕事をとってきていただいたら頑張ってフォローして、本来の洋館家さんのスタイルに徹して進めている状況です。戸建賃貸は、他の業界から見ると異色なので、ある程度進んでいくと差別化ができるはずです。私達のビジネスも広がると思っています。
洋館家商品のターゲットは、高いローンが組めず、中古住宅や持家を探しているという人。そのような人に「新築を建てられますよ」と提案をしています。経済が停滞して賃金も安くなっている今、低所得の方でもマイホームが持てる、高品質の商品が低価格で建つ、そのような洋館家のスタイルを着実に、お客様に反映できたらいいですね。そのために私は、地域で横のブレーンと一緒に、皆でタッグを組んでコツコツと1棟ずつ、頑張ってやっていくつもりです。それが洋館家の知名度を高めるために、最も大事なのではないかと思っています。