巻頭 TOP MESSAGE
お客様は
新しい戸建賃貸を待っている
洋館家本店グループ代表 福田 功
コロナ禍で人々の生活の様式、住まいに対する考え方が変化する中で、洋館家本店は新しい時代の人々に支持される住まいづくりに積極的に取り組んでまいります。
高品質で低価格な
規格住宅が注目される
洋館家本店グループ代表 福田功
依然として続くコロナ禍により、大型消費は手控え傾向がみられています。不動産においては、金余りの中で投資への関心は高まっているものの、実需の住宅建築・購入には多くの人が慎重になっている、そう指摘する声も少なくありません。しかし私は、そういう声は、“誤った風評”だと思います。それを証明する出来事がありました。
本部ではコロナ禍の2021年2月以降、完成見学会を何回か開催しましたが、どの会場も大変盛況でした。土地活用をしたいオーナー様、平屋のマイホームをお考えのお客様、戸建賃貸への入居希望者様、さらには規格住宅によるマイホーム建設をお考えのお客様など、成約可能性の高いお客様が多数来場されました。
この状況からもわかるように、いま、安定した収益が期待できる戸建賃貸経営への関心や、高品質で低価格な戸建マイホームの購入や賃貸のニーズは高く、それを満たす規格住宅は大いに注目を集めているのです。
新しい生活様式を
実現する住まい
コロナ禍は人々に働き方や住まい方の見直しを迫りました。本来、人が主役であるべき住まい選びが、住宅ローンの制約などにより「家に合わせて暮らす」ことを強いられる人が多かった日本。コロナ禍により「お家時間の充実」が語られるようになり、奇しくも住宅本来のあり方にそった住まい方や建て方を検討する人が増えたのです。
住宅ローンに縛られない生き方として、「賃貸」という選択は、これまでの「家を建ててあがり」という“住宅すごろく”の一過程ではないものとしてポジショニングされることになりました。そして、より暮らしやすい賃貸住宅として、戸建賃貸住宅への評価は一層高まっているわけです。
もちろんそれでも、人々のマイホーム志向がなくなるわけでありません。経済格差が広がり、多くの人々の所得は実質的に下がっています。20代30代の人の住宅ローンが通らないということも多く耳にします。
20代~40代の勤労者の平均年収は434万円です。一般的に無理なく取得できる住宅の価格は年収の4倍程度とされています。そこで私たちは、20~40代をターゲットに税別1,100万円の規格住宅を完成させました。
ニーズに合わせた戸建賃貸と平屋商品
コロナ禍の戸建賃貸完成見学会が盛況
去る2021年2月21日から3日間、栃木県宇都宮市ゆいの杜6丁目の新築完成現場で、戸建賃貸完成見学会が開催されました(開催時間 10:00~17:00)。ここでは「アーバンキュービックI-3LⅡ」4棟、「和(なごみ)2LDK」4棟の全8棟を公開。土地活用をしたいオーナー様、平屋のマイホームをお考えのお客様、戸建賃貸への入居希望者様など多数が来場されました。
新しい時代の
住まいづくりの担い手へ
コロナ禍によって私たちは大変な不自由を強いられました。確実な収束への道筋はまだまだ見えていませんし、収束後も社会・経済は大きな負債を背負うことになるでしょう。しかし一方で、コロナ禍で得た暮らし方、生き方への見直しを前向きにとらえ、ビジネスの世界に生きる私たちは、さらにそれをチャンスに変えていかねばなりません。
コロナ禍の住まいに対する考え方の変化は、私たち洋館家本店グループが従来から唱えていた「生活の変化に対応した住まいの必要性」を多くの人々に認識させています。また、コロナ後も一部では厳しい経済環境が続き、それが格差社会をさらに助長させるかもしれません。マイホームを持てない若年層の増大を防ぎ、若い人に夢を与え、少子化を食い止めるためにも、高品質で低価格の住宅供給は不可欠です。私たちが開発してきた規格住宅は、賃貸用としてだけでなく、20代30代のマイホームとしても大いに指示される商品となります。
これらの事象はまさに追い風です。この風を受け、新しい時代の住まいづくりの担い手として大きく飛躍してまいりましょう。
「新しい生活様式」の住宅市場を知る
コロナ時代の戸建賃貸提案
コロナ禍で移動自粛が叫ばれ、引越しも減ったと言われています。実際、2020年3月以降、引越し業者の多くが「新型コロナによる影響があった」とし、「引越し料金の下落」、「依頼数の減少」、「日程変更」、「キャンセル」などによる売上減を訴えています。こうした傾向は今年も続いており、法人の転勤引越し、個人の引越しともに減少しているようです。
引越しの減少は仲介業者にとっては頭が痛いところですが、賃貸住宅入居者の数そのものが大きく減ったわけではありません。やがてコロナ禍が収束した段階で、入居者はより条件の良い、より暮らしやすい賃貸住宅へ大移動することも考えられます。
私たちはこうした点を私たちの顧客である賃貸住宅オーナーに伝え、withコロナ・afterコロナの「新しい生活様式」に対応した賃貸住宅経営を提案していかねばなりません。
住まいそのものでは、在宅ワークに対応した住まい選びが増えます。また、入居者募集ではネットでの住まい探しがますます増えるとともに、案内での動画の利用や非対面での仲介契約も急激に普及しています。
賃貸住宅経営の鉄則は「ターゲットにあった物件づくりやアプローチができているか」ということにありますが、そのターゲットの志向、ニーズの変化をしっかりと把握することが大切です。
本部が提供する新商品を、会員の皆様が地域の賃貸住宅オーナーにご提案するにあたっては、「ターゲットに応じた立地」と「新しい営業販促手段」という視点を加味して行ってください。
コロナ禍の
賃貸住宅の動向
▼賃貸仲介契約が激減
▼賃貸仲介で非対面が浸透(IT接客・VR案内・IT重説・電子契約)
▼ネットでの物件選びがますます増え、動画閲覧は急増
▼リモートワーク対応のニーズ増加
20代から始める家づくり(インドアライフ)
20代30代をターゲットに在宅ワークも考慮
20代30代をターゲットとした新商品「NY series LS5086」は、3LDKで1,100万円(税別)を実現しました。
また、在宅ワークが主流となる時代を見据え、居住スペースの他にユーティリティスペースを設けました。在宅ワークの他、趣味、家事など様々な場面に対応でき、コンパクトな中にも自分らしさが叶うデザインとなっています
。
戸建賃貸に追い風
コロナ禍の新しい住まい方
コロナ禍では新しい住まい方や住まいに対するこだわりが生まれ、浸透しつつあります。そしてその多くが「戸建賃貸で実現できる」ものとなっています。
デュアラー(2拠点居住者)
都市と郊外の2カ所に拠点を持ち、交互に行き来しながら生活を送る人。今までも2拠点で生活している人はいましたが、別荘を持つ「富裕層」や「リタイア組」が主でした。しかしデュアラーは、20~30代の独身の会社員や家族層たちが、自分の部屋とは別に田舎で賃貸住宅を利用している場合を指すのが一般的です。地方の空き家の活用方法としても注目されています。
アドレスホッパー
アドレスホッパーとは、アドレス(住所)をホッピング(転々と)するという意味で、定住する家を持たずに移動しながら生活する人々や生き方を指します。場所を転々としながらも「定職を持っている」ことが特徴です。会社に出社する必要がなく、パソコンさえあれば仕事ができるデザイナー、エンジニア、ライターなどがほとんどです。宿泊先はホテルやゲストハウス、マンスリーマンションなどです。最近はアドレスホッパー用に空き家を賃貸する例もあるようです。
ペット共生住宅
コロナ禍に見舞われた2020年に新たにペットを飼育し始めたという人は、犬で前年比114%、猫で前年比116%。これは非常に高い上昇率とのことです(一般社団法人 ペットフード協会「2020年 全国犬猫飼育実態調査」)。コロナ禍で人との接触が減少し、ふれあいをペットに求める人が増えたからと言われています。
住宅市場でもペット共生のための新築・リフォーム受注がこれまで以上に増え、賃貸市場でも、ペット愛好家向け物件の人気が高まっています。ペット共生住宅は、単なる「ペット可」ではなく、ペットと一緒に暮らすことを念頭において設計されたたり、設備導入された物件です。集合住宅では入居者全員がペットに理解がなければならず、賃貸ではまず戸建が選択されます
(詳細は8ページ)。
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