巻頭特集
営業ツールとして
「戸建賃貸の本」の活用を
株式会社 洋館家本店
グループ統括代表 福田 功
2018年8月末、税理士の黒木貞彦先生と共著で『RA投資マニュアル』という本を出版しました。供給過剰となっているアパートや賃貸マンションへの投資をやめ、需要があり供給が不足している戸建賃貸住宅に目を向けようという提案を、一般投資家向けに書いたものです。同時に施工店さんや販売店さんの営業支援ツールとしても編集されています。ぜひご活用ください。
「共存利益」実現のために
私ども洋館家本店は、消費者の皆様により快適な住まいを一戸建て賃貸住宅という住まいを提供することより、買うという住まいから借りるという住まいの提供を行っています。
共著者の黒木先生のことは、本誌5号(2016年7月発行)に掲載してありますが、私と黒木先生が一致したのは、オーナーも賃借人も長期的に安心した経営と快適な居住が叶えられる住まいの提供が私たちの責務だという点です。賃貸経営者と入居者の相互利益、「共存利益」を実現するための取り組みを全国に一層広めようという思いから、今回黒木先生と私で出版することにしました。
年内にさらに2冊の本を刊行
『RA投資マニュアル』では「安全な投資とこれを支える消費者」という視点から、環境、税制、未来の住まいのあり方をまとめました。この続編・第2巻(10月発売予定)では「未来の生活(老後)に対して安心できる保身は何をするべきか」を書いています。
さらに12月には、RFラジオ日本「こんにちは!鶴蒔靖夫です」のジャーナリスト・鶴蒔靖夫氏が洋館家本店を取材し、『洋館家本店の挑戦』(仮題)出版する予定です。
以上3冊はともに一般の方々はもちろん、資産家の皆様や不動産所有者、投資を検討されている方、不動産、建築業の皆様及び会計士や家屋調査士、司法書士、弁護士の士業の方々などにも十分読み応えのあるものです。
「本」で営業する
『RA投資マニュアル』には賃貸経営についてすべてが書いてありますので、皆さんの代わりに「本」が営業もしてくれます。
業者の中には、知識のないオーナーに詐欺的に建物を販売するところもありますが、私たちのグループの施工店さんや販売店さんは、地元に根付き、地域密着で商売をする企業が大半です。誠実な商売をし、なおかつ、自社はもちろん施主さん、そして入居者にもメリットある仕事をし続けることで繁栄していきます。そのためにも、施主さんには大いに勉強をしていただかねばなりません。そのわかりやすい教材の一つが『RA投資マニュアル』なのです。
売り手の皆さんと買い手のお客様=施主さんとが正しい情報を共有するツールとして、有効に活用して頂ければと思います。
「数字」で説得力を
「有効に活用」と申しましたが、『RA投資マニュアル』は内容は平易ですが、全240ページと少し読む量が多い本です。「本を最後まで読み切ろうという熱意はまだないかな」と思われるお客様には、まずは営業担当者が本書を読み、内容を理解し上でポイントをご説明してください。
例えば、多くの人は「アパートは余っている」ことを知っていますが、戸建の賃貸にはニーズがあり、しかも足りないということは実感していません。「賃貸住宅」が余っているのではなく「狭いアパート」が余っている……そういったことを、本書はさまざまな観点からの数字で根拠を示しています(第4章)。こうした数字を示すことで、セールストークは説得力を増します。そして何よりも、こうした数字を戸建賃貸を売る側が理解することで、「狭いアパートを建てさせることはお客様に損をさせることになる」という信念を持つことにもつながります。
そして何よりも、こうした数字を戸建賃貸を売る側が理解することで、「狭いアパートを建てさせることはお客様に損をさせることになる」という信念を持つことにもつながります。
共著者・黒木貞彦氏について
黒木先生は広島大学を卒業後、広島で行政書士・税理士事務所のほか、広島M&Aセンターの社長や大学講師など多彩な活動をされています。相続や投資の観点での賃貸住宅経営についても、早くから着眼してアパート経営の指導や関連著書の執筆、講演もされていました。
私と黒木先生とは、洋館家本店の会員の㈱木住販売様(広島県)のご紹介で、3年ほど前に対談をして以来、市場が求めている戸建賃貸住宅の価値と資産家の皆様が何に投資をして社会に貢献するのかということをテーマに話し合ってきました。
黒木先生は投資の多くの場合、資産家が建築、不動産業者あるいは銀行主導の事業で失敗をしてしまうことに対して警鐘を鳴らしています。オーナーの皆様や不動産業者、建築業者に対して貸家経営診断士という資格制度を設けて、安全な経営ができるよう全国でセミナーや講演を実施しています。
『RA投資マニュアル』
央経済社
2,600円+税
福田功・黒木貞彦 著
「安全な投資とこれを支える消費者」という視点から、①「RA投資」の幕開け②「RA投資」のプラン③市場は「RA」を望んでいる④「RA」の勝負は立地で決まる⑤「RA経営」の必勝法伝授⑥不動産活用の「正しい知識」…の全6章からなり、資金計画や返済方法、家賃設定方法などが具体的に示されている。
タイトルの「RA」とは、フランス語の「貸家」を意
味する「Une maison a louer(ユヌ・メゾン・アルエ)」の「アルエ」の音からとったもので、「戸建賃貸」が従来の「貸家」の概念を脱することを願っての造語。
左ページに
要点の図解やグラフ・数値情報を掲載
提案資料作成の材料に
営業・プレゼンに際しては各項左ページの図解や
表、右ページ冒頭のポイントなどが提案資料となりま
す*。また、オーナーの所有物件の状況に応じたさま
ざまな提案方法を掲載しています。しっかり読み込ん
で、営業先の状況に応じた提案をしてみてください。
なお、本の内容の無断複製は禁じられています。
著作権に配慮し、本からの引用には「資料出所・『RA
投資マニュアル』」とご記載ください。
▲ 本書を資料とした提案シート例