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連載78 営業の工夫

 前回は営業の効率化について書きました。効率化するということは「手を抜く」こととは違います。知恵を出し、工夫することです。今回も引き続き営業の工夫について考えてみます。
 営業で大切なことは、「お客様の問題解決」です。戸建賃貸住宅の「お客様」は、まず地域の賃貸経営オーナーやその予備軍である地主さんです。販売実績が好調な会員は、地域のお客様の「問題解決」提案を積極的に行うことで、販売の下地を作っています。
 「問題解決」提案の中でも効果が期待できるのが、地主ターゲットのセミナーです。相続問題、土地活用などを“テーマ”に税理士、不動産コンサルタントのセミナーを開催します。「需要が高く供給が少ない」「分筆がしやすい」といった戸建賃貸住宅の説明コーナーを設けるとともに、「個別相談」で、オーナー個々の問題解決を提案します。「セールスの場」と思われず、オーナーへの「情報提供の場」として演出するためにも、“テーマ”を前面に出した地主層へのダイレクトメール、新聞折込などでのチラシ配布で集客します。
セミナーの設営方法や講師手配、チラシサンプルなどは本部にご相談ください。
 また、戸建賃貸住宅販売の営業先は、地主ばかりではありません。地域の入居者をターゲットにした営業活動も検討してみましょう。
戸建賃貸住宅では入居者も大切な「お客様」です。受注物件の建築が始まったら入居者獲得を積極的に展開しましょう。需要が多く供給が少ない戸建賃貸は他の不動産仲介を頼りにせずとも、入居者獲得ができます。近隣のファミリータイプの連棟・集合住宅に戸建賃貸のメリットを紹介したチラシ類をポスティングし、戸建賃貸の良さをPRしましょう。
 戸建賃貸のメリットは子育て世代の音の問題の解消のほか、ペットや家庭菜園などさまざまです。「ペット可」は賃貸住宅選びのキーワードにもなっていますから、オーナーと物件の「売り」を決めて募集活動を行いましょう。
 また発想を転換し、入居者を決めて「入居者付き」で戸建賃貸を販売する方法もあります。利回り計算をして、サラリーマンオーナー向けに販売する方法です。地域の金融機関などとタイアップすることで、効率的な営業活動が展開できます。自社単独で建築できる場合の「入居者付き」の販売方法の詳細などは本部にご相談ください。