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連載75 会員登録も見直しが必要か

 私たちのグループの施工店様、販売店様は現在、1,500社を超えています。この中には、戸建賃貸や企画住宅をどんどん販売・建築し、実績を積み上げている会社もあれば、まったく実績のないところもあります。実績がない会社には、それなりの理由があると思います。ただ、一つだけ言えることは「一生懸命、洋館家の商品を売って歩いているが、1棟も実績がない」という会社はおそらくゼロだと思います。やれば必ず売れる、それが私たちの商品なのです。
 これまで何度も開いた説明会には、たくさんの会社が参加されています。一般的なフランチャイズシステムは、本部が加入料や年会費といったもので経営を成り立たせていますから、成果が上がっても上がらなくても会員になれば費用を払わねばなりません。一方、洋館家本店のシステムは、本部は加入料や年会費で儲けるのではなく、会員さんが成果が上がったときにはじめて本部にも一定の費用をいただくというものです。こういうしくみこそが、施工店様、販売店様のためになるのだと考えて作ったシステムです。
 しかしながら、施工店は一定のエリア制ですから、本部に登録しておけばそのエリアに施工店ができません。
 売っても売らなくてもライバルがいなのです。
 本部では、施工店・販売店のネットワークを全国に張り巡らせ、ネットなどで問い合わせがあったお客様をそれぞれの地区の会員にどんどん振り分けていくという方針でした。けれども「洋館家商品をまったく営業しない」会社の場合、本部が紹介したお客様を引き継ぐことができないという事態もいくつか生じるようになってきました。実際、本部に「洋館家をやっているらしいという地元業者に問い合わせたが心もとない。本部で直接施工してくれないか」という依頼もあります。その会社の技術力などが疑われているのではなく、お客様がネットなどで得た戸建賃貸や低価格規格住宅に対する興味や期待に応えてくれない、ということが心配なのだということのようです。
 現状で私たちは大手ハウスメーカーほどの知名度はありません。ブランド力を上げるためにさまざまな取り組みを行っていますが、グループのサービス品質も統一・向上させていかねば、ブランド力は向上しません。
 そこで本部では、これまでの営業力とサービス品質の向上のための研修に加え、会員登録そのものの見直しも検討しています。私たちの商品を強い決意をもって売る、強い集団にしていくことが、ブランド力の向上につながると考えるからです。またそうすることが消費者の皆様にとっても良いことだと思うからです。