【連載63】洋館家商品の差別化の時が来た
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。
今年、私たち洋館家本店グループは新しい取り組みを開始します。それは、「住宅の2020年対応」に適合した商品の販売と、グループのブランディングです。
前回もお知らせしたとおり、2017(平成29)年9月から施行された住宅の新しい省エネルギー基準は、2020年に義務化となります。既に大手ハウスメーカーはその対応を急いでいますが、住宅業界全体を見渡すと、まだまだという状況です。その理由は、新基準を満たそうとすれば当然、コストアップにつながるからです。
現在販売されている断熱性基準をクリアした省エネ住宅を、ZEH住宅とするために。太陽光発電や蓄電池システムを搭載させると、平均的で300万円から400万円、価格がアップすると考えられています。建設業界では「高くなれば売りにくい」と考えるのがふつうで、「2020年まではまだ時間があるから」という理由で、先送りしている事業者がほとんどです。しかし、大手ハウスメーカーは、もともと高いブランドイメージにさらに付加価値をつけ、先取りした省エネ対応を売りとして高価格商品の販売を成功させようとしています。トヨタのプリウスが、高価格にもかかわらずそれを購入することがステータスとなり成功した事例と同じです。太陽光発電と蓄電池とをセットにしたセキスイハイムの『自給自足型住宅』や、太陽光発電システムを無償でセット販売する一条工務店など、体力ある大手はさまざまな販促手法、ブランディング戦略を採用しています。
では、私たち洋館家本店グルーブはどう対応するのか。事業の将来を展望し、継続的な発展をめざそうとすれば、当然、2020年対応は不可欠です。そこで大手に伍して事業展開するためには、これまでの「高品質低価格住宅の追求」というコンセプトにたがわない独自のブランディングも必要です。その観点からの私たちのこれからの商品開発を行っていきます。
その商品とは、端的に言えば「太陽光を載せないZEH住宅」、言い換えれば「太陽光を載せればすぐZEHとなる住宅」というものです。