【連載51】「伝え方」も統一していきたい
これまで何度もお伝えしてきたように、規格住宅が規格住宅であるためには、誰が売っても、誰が作っても、基本仕様は同じだということです。もちろん、オプションが付加されて、費用をいただいてより高品質になることはありますし、営業はそうあるべきです。しかしながら、基本的な仕様が値引きのために省かれたり、現場の判断で除かれたりするのはあってはならないことです。
高品質低価格を実現した私たち洋館家本店の商品は、戸建賃貸住宅だけでなく、持ち家(マイホーム)としても好評を博しています。その代表的な商品が、シェリー・メイゾンです。
私たちは、シェリー・メイゾンを全国に販売するにあたり、お客様が安心してご購入いただけるよう、正規ディーラー販売店・施工店からの購入を証明する「認定書」を発行しています。これは、お客様がご安心してご購入いただけるよう「商品管理を徹底している」ことの証です。「ご安心してご購入いただける」とは、まさに「規格住宅である」ことが守られているということです。
シェリー・メイゾンは全国統一価格で販売しています。ですから、施工面や商品の仕上がりも、基本仕様は全国統一であらねばなりません。
そして、商品の説明も「統一」されていなければなりません。営業において、セールスマンの個性は大切です。しかし、規格住宅の営業にあたっては、まず統一された説明があり、その上で、個々のセールスマンの工夫や人間性が加味されると考えるべきです。
「シェリー・メイゾンはなぜ、高品質低価格が実現したのか」と問われたら、まずは、次のように商品の「コンセプト」を説明してください。
「このシェリー・メイゾンは直接工事に携わる技術者、間接的に材料を加工する技術者、完成品を納入するメーカー、そして企画、立案するデザイナー、すべて一流のメーカーと一流の技術者が創り上げました。基本的な考え方は、メーカー、元請け、下請け、孫請け、外注という仕組み、いわゆる請負制度という考え方を排除し、すべてが同一責任制のプロ集団(異業種同業態)により、材料と工賃を分け、一式を止め、一日単価を一時間単価に置き換えて、技術、品質、保証、メンテナンスを価格に反映させました。その結果、品質をそのまま以上に維持し、コストダウンに成功することができました。」
全国の販売店、施工店が伝え方を統一することで、商品のブランド力は向上するのです。