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売り手と買い手の価値観を一つに

【連載50】売り手と買い手の価値観を一つに

 先月お届けした『YCY News』には、戸建賃貸住宅に取り組んでいるオーナー様の取材記事も掲載しています。ご登場いただいた神奈川県のオーナー様は大変に勉強熱心な方で「これからは飽和状態のアパートよりも平家の時代だ」と判断されて、戸建賃貸を選択されました。
 戸建賃貸住宅を提案している住宅メーカーは、もちろん当社だけではありません。インターネットで検索するだけでもたくさんの企業がヒットします。中には商品や販売方法に問題がある企業もあるようですし、勝手に洋館家グループと関係があるようにPRしている会社もあります。私たちがライバルとして意識している相手は現時点では特段いませんが、いまや、ただ「戸建賃貸」と言うだけでは差別化できません。商品の品質、価格、そして販売のあり方などさまざまな観点でお客様の期待に応えなければなりません。
 このオーナー様は、専門誌で洋館家のことを知ったそうです。お問い合わせをいただいたとき、神奈川あるいは東京にモデルハウスはないかと尋ねられました。残念ながらありません。でも、このオーナー様はそのことを「コストを下げるために努力している」と好意的に理解してくださいました。
 テレビCMもモデルハウスも、商品を知ってもらい安心していただくために必要であることは言うまでもありません。しかしそのコストが販売価格に載せられてしまうのであれば、それは私たちがめざす方向とは異なります。企業の体力に合わせたPR活動を行い、広告宣伝費が過度に商品価格に載らぬよう工夫していくことが大切だと考えています。このオーナー様は私たちのこうした考えをご理解していただいたわけです。
 また記事にあるように、このオーナー様は、「規格住宅であっても1棟1棟に個性を香らせる工夫」を求められました。「団地のように同じ家が並ぶのは嫌だ」という価値観です。これは、規格住宅であってもさまざまな商品をそろえ、また規格内でバリエーションを用意したいという私たちの価値観と同じです。
 売り手と買い手が共存利益を得て幸せになるには、このようにお互いに同じ価値観を持てることが何よりも大切です。私たちの思いを理解してくださるお客様は、全国にまだまだたくさんいらっしゃいます。そのようなお客様の期待に応え続けることが、私たちに課せられた使命であります。