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賃貸住宅の現状と戸建賃貸の将来性

【連載04】1,000万の不満世帯に応えよう

 戸建賃貸への取り組みをはじめた当社は、現在、全国展開をしていますが、なぜ全国展開をしているのか、その理由について、まずは自分自身の話をすると、いいものを安く作らないと利回りが悪い。安く作るためには、材料を大量に仕入れ、商品を大量に作っていかなければなりません。そのために仲間が必要。ものを安く仕入れて、自分で値段をつけて売るということをしない限りは、企業は生き残れない、と考えたからです。
 マーケットである賃貸住宅の市場を見ると、いま全国に1,732万棟の賃貸住宅があります。空室率は23%とも言われていますから、1,333万世帯が現在稼働しているということになります。
 賃貸住宅の入居者を対象としたさまざまな調査で、「現状に何らかの不満を持っている」お客様は、7、8割にのぼると言われています。そうすると、1,000万世帯の方が、家賃などの条件が大きく変わらなければ戸建てに移りたい、と考えていると言えます。
 集合タイプの賃貸住宅は、壁1枚が他人という事で音の問題などさまざまな「不満」が生じやすい。その点、戸建賃貸は不満が少ない。ならは、この1,000万世帯の不満層をすべて戸建賃貸を建てて解決しようではないか……と、いっても、なかなかそうはいきません。戸建賃貸の建設は昨年で6,000戸、不満層の1割である100万戸にすらとうてい届きません。当社グループでは、1%の10万戸にもはるかに届きません。しかし、見方によれば。我々にはこれだけの可能性があるのだと言えます。年間1万戸の建設を目指してこれだけの可能性があるのですから、全国に仲間を作っていけば、どんどん商品を作ることができ、コストも下げることができます。