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営業力・販売力増強研修でモデル店をつくる①

【連載28】営業力・販売力増強研修でモデル店をつくる①

 今年度の政策としても発表しましたが、「本部主催セミナーでの厚生労働省の助成金の導入」を開始します。これは、同省が労働者のキャリア形成を効果的に促進することを目的に、職業訓練などを実施する事業主等に対して訓練経費や訓練中の賃金を助成する「キャリア形成促進助成金」を活用するものです。

 キャリア形成の訓練=研修を「営業力・販売力増強」を軸に行い、戸建賃貸住宅を売れる営業マン、売れる施工店づくりを強力に推進するというプロジェクトを今年から開始します。

 これまで繰り返し述べてきたように、そして多くの施工店の皆様がご理解されているように、戸建賃貸の需要はあります。しかし、多くの施工店様が営業に苦戦しておられます。それは、まだまだ戸建賃貸の良さが世間に浸透していないからだと言えます。

 でも、浸透していないからチャンスがあるとも言えます。施工店様の中には、「本部がマスコミなどを使ってどんどん宣伝してくれればいい」と言う方もいますが、マスコミ広告を使えばそのコストが販売コストに跳ね返ってきます。それでは他のハウスメーカーと同じになってしまいます。また、マスコミ宣伝でブームになれば営業は楽ですが、当然、参入が増え競合も激しくなります。

本部はもちろんですが、小規模企業が多い我々のグループが、大手がひしめく住宅業界でビジネスを成功させるためには、「まだまだ戸建賃貸の良さが世間に浸透していない」時期に、他社に先駆けて営業展開していかねばなりません。

 マスコミに大きなお金をかけずにどう宣伝するか、その方法も本部ではさまざまに提案していきますが、最も大きな力となるのは「人」の力、つまり施工店スタッフの営業力です。営業力・販売力を強める研修を徹底的にやり、売れる営業マンを育てることで施工店様を支援することが、本部の大きな仕事の一つだと考えました。

 もちろん、人づくりにはお金がかがります。短期間の人材教育研修でも、専門コンサルタントに効果あるプログラムを依頼すれば、相応の費用がかかります。中小企業にとって、この人材教育に費用を割くというのはなかなか大変です。厚労省の助成金はそれを支援するためのものですが、公的資金ですから手続きも煩雑です。そこで本部として助成金を受けられる施工店様の人材教育のプログラムを作り、展開していくこととしたわけです。