世界のスープを作ってみよう その2
サムゲタン
(韓国)
前号から始まった「YCY 食と健康のコラム」。美味しくて健康に良い世界のスープのレシピとその国のちょっとした住宅事情をご紹介しています。 今号のテーマは韓国。身近な材料で仕上げるサムゲタンと、ちょっとうらやましくなる?家賃システムのお話です。
サムゲタン
韓国のサムゲタン(参鶏湯)は丸鶏、なつめ、松の実、高麗人参などが入った薬膳料理。日本で言えば土用の丑の日にいただく鰻的存在です。
ここでご紹介するのは、鶏の手羽元としょうが、にんにく、ねぎをたっぷり使ったシンプルバージョン。手羽元はじっくりと20~30分煮込みましょう。ホロホロと食べやすくなりますよ。しょうがの成分ショウガオールは、体を温めて新陳代謝を促します。ご飯が入っているので、食欲があまりないときにもおすすめ。すみずみまで染みわたる滋味深い味わいをお楽しみください。
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材料(4人分)
- 鶏手羽元……500g
- にんにく……2片
- しょうが……1片
- ねぎ……1本
- ご飯……茶碗1/2杯
- 塩……小さじ2
- ごま油……適宜
- 水……1,000cc
- 鷹の爪……適宜
作り方
- 鶏手羽元はざっと洗っておく。にんにくは薄切りに、しょうがはみじん切りに、ねぎは白いところ5cmほどを白髪ねぎにし、残りは小口切りにする。
- 鍋に1と水1,000ccを入れ煮込む。
- 鶏手羽元が柔らかくなったらいったん取り出し、骨をはずして肉を小さく裂き、鍋に戻す。
- ご飯を入れ、粒がなくなるまで煮る。塩で味を調え、ごま油、白髪ねぎを加える。
- お好みで鷹の爪を添える。
スープのついでに……
column 韓国の住宅事情
▲ 韓国の団地
韓国でアパートを探すとき、家賃の支払い方法にびっくりすることがあるかもしれません。というのは、日本では家賃と言えばほとんどが月額払いですが、韓国には大きく2種類の方法があるからです。
ウォルセ(月貰)とは、日本でも一般的な月払いの家賃です。そして韓国独自ともいえるのがチョンセ(伝貰)です。これは、例えば「2年間住む」という条件などである程度の金額を一括で先払いすると、退去時に何と全額戻ってくるという制度なのです。
そんなうまい話があるのか?と怪しむことはありません。大家さんはそのお金を預かって資金運用(財テク)することで家賃相当額を稼ぐのです。とはいえ、最近では世界的に金利は下がっているので、チョンセを導入する大家さんは減りつつあるそうですけれどね。