このコーナーではちょっと手間をかけても作りたくなる“世界の料理”と、その国ならではの建物事情をご紹介します。今回のテーマはモンゴルです。読んでみて食べてみて、ぜひ旅気分を味わってください。
餃子の皮で世界の料理を
小麦粉の皮で具材を包む料理が世界各地にあります。このバンジー(ボーズとも呼ばれます)もそのひとつ。牛乳で茹でるのでラム肉のクセも和らぎ、クリームスープのような味わいになります。包み方をひと工夫して、いつもと違う食卓を演出してみてください。
モンゴルにはゲルと呼ばれる伝統的な住居があります。遊牧民のイメージがあるモンゴルなので、このゲルの最大の特長は移動できる、円形のテントのような分解組立型の住居なのです。
夫婦と子どもたちが一緒に暮らせるくらいの大きさが一般的で、分解も組立も1~2時間ほどで完成するとか。冬になると床も壁も天井も2重3重にすることで厳しい寒さをしのぎます。
通常、水回りの設備がないので、川や池などのそばに立てることが多いそうです。現在でも実用的に使われていて、旅行者向けのゲルもあります。もちろん、この場合は、トイレや水道は完備しているようですよ。