このコーナーではちょっと手間をかけても作りたくなる“世界の料理”と、その国ならではの建物事情をご紹介します。今回のテーマはチュニジアです。読んでみて食べてみて、ぜひ旅気分を味わってください。
チュニジアのスナック
ブリック(ブリーク)は、地中海地域でよく食べられている料理ですが、チュニジアでもソウルフードといえるほど好まれているそう。ツナや鶏肉を皮に乗せて卵といっしょに包み揚げしていただきます。もし手に入れば、ハリッサという唐辛子のペーストを付けるとより本格的な味わいになります。
井戸水が冬は温かく夏は冷たく感じるのは、地中の温度が一定のため。この特長を住居に生かしたのが、北アフリカのチュニジア南部の都市マトマタの穴居住宅です。
40度を超える夏の日も室内に入ればひんやりとするそうです。その始まりは厳しいものがあり、外敵だったアラブ人の侵攻から身を守るためだったとか。
巨大な穴を掘って、その壁部分を掘り抜いて横穴式住居を造って(掘って?)いきます。今も現役で活躍していて、ホテルとして運営しているところもあるそうですよ。ちょっと興味がわきますね。