このコーナーではちょっと手間をかけても作りたくなる“世界の料理”と、その国ならではの建物事情をご紹介します。今回のテーマはルーマニアです。読んでみて食べてみて、ぜひ旅気分を味わってください。
クルジュのキャベツ
バルスアラキュートはハンガリー語で「クルジュのキャベツ(Varza a la Cluj)」という意味。ザワークラウト(発酵したキャベツ)とご飯とミートソースを重ねて焼いた料理です。見た目よりさっぱりとして、冷めてもおいしいですよ。酸っぱいのがお好きな方はザワークラウトを多めにどうぞ。
森の中からとんがり屋根の、それも木造の教会が現れたら!
まるで絵本の世界から飛び出してきたような風景ですよね。ルーマニアのマラムレシュ地方に行くと、それが現実のものになります。この教会は、土台にも石が使われておらず釘も木製。100%木造建築物なのです。
その昔、オーストリア帝国に支配されていた時代に、教会を石で建造するのが禁止されたことから、「石がダメなら木で作ろうじゃないか!」と土地の人たちが作り上げたそう。恐るべき負けじ魂!!
1999年にこのマラムレシュ地方の木造聖堂群は世界文化遺産に登録され、世界中から観光客を迎えています。