その17
世界のおいしいレシピ
このコーナーではちょっと手間をかけても作りたくなる“世界の料理”と、その国ならではの住宅事情をご紹介します。今回取り上げるのは、カンボジアです。食文化はインドや中国、フランスなどから影響を受けています。
カンボジアの甘酸っぱいスープ「ソムロー・マチュー」
カンボジア料理は別名クメール料理とも呼ばれます。主食はお米ですが、中国の麺料理やインドのカレー、フランスのパンなど、周辺国や植民地時代の影響も色濃く残しています。日本人にとって比較的なじみやすい料理が多いです。ここでは甘酸っぱさが特徴の牛肉スープを紹介します。
材料(4人分)
- 牛切り落とし肉:300g
- 玉ねぎ:1/2個
- しめじ:1パック
- ミニトマト:3~5個
- むきエビ:100g
- にんにく:1片
- 赤唐辛子:2本
- ナンプラー:大さじ3
- レモン汁:1/2個分
- こしょう:少々
作り方
- 牛肉は一口大に、玉ねぎとにんにくは薄切りにする。しめじは石突きを取りほぐしておく。ミニトマトは半分に切る。
- 鍋に水800ccを入れ、牛肉、玉ねぎ、にんにく、しめじ、ミニトマト、赤唐辛子を入れて火にかける。沸騰したら弱火にして30分ほど煮る。
- ナンプラーとレモン汁、こしょうを入れる。エビを加えて火が通るまで煮る。
2.で煮始めるときに、もしあればバイマックルー(こぶみかん)の葉やレモングラスを入れると、さらに香りが良くなります。
column 農村部の高床式住宅
カンボジアと聞いてまず連想するのはアンコール・ワットという人が多いのではないでしょうか。そこは最も人気のある世界遺産の一つです。そしてカンボジアを代表する伝統的建築物といえば高床式住宅。年間を通して最低気温が2 0度以上で、5月から10月までは雨期が続くという日々を過ごすためには、風通しをよくすることと浸水対策が重要だったのです。その床面は数メートルの高さで、床下は物置などとして使われます。
しかし、インフラが整備された現代なら、空調も浸水対策も大丈夫ですから、都心部では床下を改築して居室にする家庭も多いようです。