世界のスープを作ってみよう その9

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サンラータン
(中国)

 美味しくて健康に良い世界のスープとその国のちょっとした住宅事情をご紹介する「YCY 食と健康のコラム」。今回取り上げるのは中国です。  四川料理のサンラータンは、酢の酸味を効かせた辛いスープ。具だくさんのレシピですが、豆腐を少なめにしてラーメンのスープにするのもおすすめ。寒い日には、アツアツをぜひお楽しみください。

内陸部ならではの風味豊かな料理
 四川料理は山東、広東、上海に並ぶ中国四大料理のひとつ。代表的なのは、サンラータンのほかに、日本でもおなじみの麻婆豆腐、バンバンジー、担担麺、エビチリ、チンジャオロースなど。山椒のしびれ(麻=マー)、唐辛子の辛さ(辣=ラー)が味付けの特徴ですが、一説には内陸部に位置する四川は夏の気温や湿度が高く、辛い料理で発汗をうながして健康を保ってきたからだといわれています。

      材料(4人分)
  • 豚こま切れ肉 ……200g
  • 干し椎茸   ……4個
  • 味付ザーサイ ……30g
  • 細切りタケノコ……100g
  • きくらげ   ……少々
  • 絹ごし豆腐  ……1丁

作り方

  • 干し椎茸ときくらげは戻して薄切りにする。干し椎茸の戻し汁はとっておく。片栗粉は同量の水で溶いておく。ザーサイはみじん切りにする。
  • 鍋にごま油を熱し、豚肉を炒める。肉の色が変わったらザーサイを加えてさらに炒める。
  •  
  • 【2】に干し椎茸の戻し汁と水800cc、干し椎茸、きくらげ、タケノコ、鶏がらスープの素、しょうゆ、酢を入れて中火で煮込む。
  • 豆腐をくずし入れ、水溶き片栗粉を加えて煮立たせる。
  • 溶き卵を流し入れ、再度煮立たせる。仕上げにラー油を好みで加える。

スープのついでに……
column 中国の住宅事情

 もし、中国でマンションを買ったら、日本の人はびっくりするかもしれません。というのは、中国ではスケルトン(骨組みだけでまだ内装をしていない)状態でマンションが販売されるのが一般的だから。購入者はデザイナーと施工業者を呼んで、自分の好みに合った間取りにできるのです。ある意味、それは夢のあるマンション購入ではないでしょうか。
 ところで、中国は慢性的な水不足なのでその対策として海水を利用します。香港では生活用水の一部に淡水化した海水ではなく、海水そのままを利用していた時期がありました。水道管が詰まったりさびたりするので、「これはマズい!」と雨水利用に切り替えたようですが、なんとも豪快な水不足対策ですね。

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