世界のスープを作ってみよう その8い
ソパ・デ・アホ
(スペイン)
美味しくて健康に良い世界のスープとその国のちょっとした住宅事情をご紹介する「YCY 食と健康のコラム」。今回取り上げるのはスペインです。
スペイン語で「ソパ」はスープ、「アホ」はにんにくのこと。パンを浸して食べる、にんにくスープです。バゲットの代わりにパン粉をふんわり煮込んだり、ハムやトマトを加えたりと、お好みでアレンジしてみてください。
1日5回の食事
スペイン人の朝は、コーヒーとトーストなどの簡単な食事から始まります。彼らにとって1日の食事のメインは昼食。ランチタイムが始まるのは14時頃で、2時間程度かけてゆっくりとフルコースを楽しむそう。そして夕食は遅く、21時頃。昼食前と夕食前には小腹を満たすために、サンドイッチやおつまみで軽食をとるのが一般的なので、合計1日5食。そう聞くと少し驚きますが、1日最後の食事を軽くするというのは、むしろ健康的と言えるかもしれません。
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材料(4人分)
- にんにく ……4片
- バゲット ……適宜
- オリーブオイル ……大さじ2
- コンソメスープの素……2個
- 塩・こしょう ……少々
- 卵 ……4個
- 水 ……1,000cc
作り方
- にんにくは薄切りにする。バゲットは1cm幅に切って軽くトーストする。
- 鍋にオリーブオイルとにんにくを入れ、にんにくが焦げないように弱火でじっくり炒める。
- 2に水とコンソメスープの素を入れて5分ほど煮込む。
- 塩・こしょうで味を調える。
- 卵を割り入れ、半熟状になったら皿に取り分け、バゲットを添える。
スープのついでに……
column スペインの住宅事情
スペインの習慣といえば、お昼寝(シエスタ)ですね。これはスペインの暑い夏と上手に付き合うための生活の知恵なのです。決してスペインの人々が怠け者ということではありません。
その暑さ対策にバッチリなのが、石造りの家。イベリア半島には良質の岩石が豊富に採れることも幸いしています。そして、石造りということは長持ちするということ。100年近く経つと、強い紫外線により変色してきますが、それもまたスペインの家並みの趣になっています。瓦が微妙にカラフルなのもそのおかげなのです。
もう一つ、スペインの家並みを見て気づくことがあります。それは鉄格子! お昼寝する人が多いので、戸締まりには用心を重ねる必要があるようで、窓に鉄格子のないアパートは人気がないとか。でも、小さな窓が多いので、鉄格子もちょっとしたアクセントに見えるのが不思議にすてきですね。