世界のスープを作ってみよう その7
ソーキ汁
(沖縄)
美味しくて健康に良い世界のスープとその国のちょっとした住宅事情をご紹介する「YCY 食と健康のコラム」。今回取り上げるのは沖縄です。
豚スペアリブ(ソーキ)を鰹だしで煮たソーキ汁は沖縄の伝統料理です。夏は大根の代わりに冬瓜が使われることもあるそう。卵や厚揚げを加えておでん風にしてもおいしくいただけます。
ソーキ汁
昔から沖縄では、豚肉は「鳴き声以外はすべて食べきる」と言われるほど、大切に食されてきました。肉以外にも、耳、鼻、豚足、血に至るまで、さまざまに調理・加工されて食卓に上っています。
スペアリブのアクを減らすコツは、先に煮て水洗いをすること。少しだけ手間暇がかかりますが、圧力鍋で煮ると時間短縮できます。豚と昆布の旨みあふれる一杯をぜひお楽しみください。
-
材料(4人分)
- 豚スペアリブ ……600g
- 昆布 ……30g
- 大根 ……1/2本
- 鰹だしパック ……1袋
- ねぎの青い部分……1本分
- 塩 ……小さじ1
- しょうゆ ……大さじ1
- しょうが ……1片
- こしょう ……適宜
- 水 ……1800cc
作り方
- スペアリブは沸騰したお湯に入れ、表面の色が変わるまで煮る。ざるに上げて、さっと水洗いする。
- 昆布ははさみで2㎝幅くらいに切る。大根は厚さ3cmほどの輪切りにしてから半分に切る。
- 水に1と2を入れ、火にかける。沸騰したら鰹だしパックとねぎを加える。
- 3に豚スペアリブと大根を加え、軟らかくなるまで弱火で煮る。
- 鰹だしパックを取り出し、塩、しょうゆを入れて味を調え、しょうがをすり入れる。お好みでこしょうを振る。
スープのついでに……
column 沖縄の住宅事情
東京や大阪などの都心に住んでいる人が移住を考えて沖縄でアパートを探したら、「あっ、安い!」と顔をほころばせることでしょう。そして内見してみると「え?」と驚くことがあります。それはお風呂に湯船がないからです*。
若い人の中には生まれてから湯船に入ったことはおろか、見たことがないという人もいるそうです。
湯船に入る醍醐味はなんと言っても寒い冬に限りますが、沖縄は暖かいので、その必要性がないからかもしれません。実際、冬に暖房を入れるのも年に数日程度とか。半袖で過ごす人もいますが、それは内地の人(他県からの移住者)だけです。というのは、地元の人は冬になれば、コートやブーツといった冬物ファッションを楽しむからです。
*湯船を備えたアパートももちろんありますが、湯船を備えていないアパートのほうが多いようです。