世界のスープを作ってみよう その6
レンズ豆のスープ
(トルコ)
美味しくて健康に良い世界のスープとその国のちょっとした住宅事情をご紹介する「YCY 食と健康のコラム」。今回のテーマはトルコです。
豆いっぱいの“食べる”スープで、スパイスの香りを楽しみましょう。サラダと一緒にランチにいただくと、じめじめした季節でもさわやかな気分になれますよ。
レンズ豆のスープ
フランス、中国と並び世界三大料理と称されるトルコ料理。なかでもこのレンズ豆のスープは、家庭料理の定番です。レンズ豆は水に戻す必要がない便利な食材です。ビタミンB群、ビタミンE、鉄分、食物繊維が豊富に含まれます。ジャガイモのようにほくほくした食感は煮込み料理にぴったり。ちなみに凸レンズはこの豆に形が似ていることから「レンズ」と呼ばれるようになりました。
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材料(4人分)
- レンズ豆……1カップ
- 玉ねぎ……1個
- セロリ……10cm
- にんじん……1本
- パプリカ……1/2個
- にんにく……1片
- クミンパウダー……小さじ1/2
- コリアンダーパウダー……小さじ1/2
- オリーブオイル……大さじ1
- 水……800cc
- 塩……小さじ2
- パクチー……適量
作り方
- 玉ねぎ、セロリ、にんじん、パプリカは1cm角に切っておく。
- レンズ豆はざっと洗っておく。
- みじん切りにしたにんにくをオリーブオイルで香りが出るまで炒める。クミンパウダーとコリアンダーパウダーを加えて香りが出たら、2も入れて炒める。
- 1を入れてオイルが全体になじんだら、水と塩を入れて中火で30分煮込む。
- 器に盛り、お好みでパクチーを添える。
スープのついでに……
column トルコの住宅事情
トルコは沿岸部は温暖な気候ですが、内陸部の冬の寒さは格別です。そのため、多くの集合住宅では、地下にボイラーを備え、各部屋にあるラジエーターに温水を送るセントラルヒーティングを完備しています。とても便利なシステムですね。寒がりの人は例年、全館いっせいの暖房開始が待ち遠しいようです。
もう一つ、トルコのマンションで特徴的なのは「カプジュ」の存在です。「門番、ドアマン」のことですが、日本のマンションの管理人以上のことをやってくれる「人たち」です。「人たち」というのは一家全員が「カプジュ」だからです。
マンションの共有部分の掃除や諸設備のメンテナンスといった建物の管理全般の面倒をみることはもちろん、各戸のゴミ収集も、さらに住んでいる人たちの買い物代行までやってくれることもあるそうです。