世界のスープを作ってみよう その4
ガンボスープ
(アメリカ)
美味しくて健康に良い世界のスープとその国のちょっとした住宅事情をご紹介する「YCY 食と健康のコラム」。
今回はアメリカ南部がテーマです。アフリカ系の奴隷や植民地時代のフランス、スペインといった民族が混じり合い、独特な料理文化が生まれました。
ガンボスープ
ガンボスープはアメリカ南部の家庭料理。ガンボとはアフリカの言葉でオクラを指します。ちょっぴりスパイシーなのもこのスープの特徴です。
ここではチキンを使いましたが、シーフードもおすすめ。どろっと濃い仕上がりになるので、ご飯にかけたり、パスタと和えたりしてもおいしくいただけます。
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材料(4人分)
- 鶏胸肉……1枚
- オクラ……2パック
- 玉ねぎ……1/2個
- セロリ……1/2本
- にんにく……1片
- 唐辛子……2本
- トマト缶……1缶
- 薄力粉……20g
- コンソメスープの素……1個
- ウスターソース……小さじ1
- サラダ油……大さじ1と1/2
- バター……20g
- 塩・こしょう……適宜
- 水……400cc
作り方
- 鶏胸肉は皮を除いて2cm角に切る。オクラは1cm幅、玉ねぎとセロリは大きめのみじん切りにする。にんにくはつぶす。
- フライパンに サラダ油と薄力粉を入れ、焦げ茶色になるまで弱火で炒める。
- 鍋にバター、にんにく、唐辛子を入れ、香りが出たら鶏肉、玉ねぎ、セロリを加えて炒める。鶏肉に火が通ったらトマト缶、水を入れてトマトを粗くつぶす。煮立ったらコンソメスープの素、ウスターソース、塩・こしょうを入れて煮込む。
- 2を入れてよく混ぜ、とろみがついてきたらオクラを加えてさっと煮る。
スープのついでに……
column アメリカの住宅事情
アメリカ南部の典型的な住宅にショットガンハウスというものがあります。
間取りは、玄関を入るとすぐにリビング。廊下などはありません。玄関と対面する壁のほぼ同じ位置にあるドアを開けるとベッドルーム。ドアの配置が同じでさらに隣室に続きます。ベッドルームは2、3部屋の場合がほとんどで最後の部屋は台所。そのドアは裏口になって外に出ることができます。ドアの位置が全部同じなので、全部屋ドアを開け放って玄関からショットガンを撃つと裏口から弾が飛び出すことから、「ショットガンハウス」と呼ばれるようになったとか。なんとも物騒な、そして銃社会アメリカらしいともいえますね。
間口は狭く、3~9mくらい。なぜ幅が狭くて奥に長いかというと、ベトナムや日本の京都の町家と同じく、税金対策です。間口で不動産税を計上していたのは世界共通なのですね!