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 取材地メモ
街と建物



長野オリンピックスタジアム
(長野市営南長野運動公園総合運動場野球場)
〒388-8002 長野県長野市篠ノ井東福寺上組北320

 1998年2月に開催された長野冬季オリンピックの開会式・閉会式の会場として建設された後、2000年に市営球場として整備されオープンしました。一時はパ・リーグ球団の本拠地となることも検討されましたが、残念ながら決定しませんでした。
 スタンドの躯体はサクラの花をモチーフにデザインされており、内野2階スタンドが花びらを、6基の照明塔が花弁を模しているということです。オリンピック開催に合わせてまず内野スタンドが造られ、外野側には仮設スタンドが設けられました。閉幕後、外野スタンドが建設され、内外野全面人工芝、両翼99・1m、中堅122mの野球場となりました。
 長野オリンピックの施設は、その後使用頻度が低く閉鎖になった施設も多く、「東京オリンピック後はどうなる」の議論でもしばしば例に出されますが、現在も、プロ野球開催のほか、アマチュア野球、各種イベントで使用されているこのスタジアムはわりと活用されている方といえそうです。

  今回取材した街

 長野県 長野市


  おやき

 長野県の県庁所在地で人口37万人。南北に長い長野県では北部に位置します。「長野市は善光寺以外に観光スポットがない」というのが地元の方のぼやき。長野の名産はリンゴやソバが有名。そしてご当地モノとして「おやき」があります。小麦粉・蕎麦粉などを水で溶いて練り、薄くのばした皮で小豆、野菜、山菜などで作ったあんを包んで焼いたもの。家庭でおやつとして作られていたのは団塊世代まで。今はもっぱら、お店で売られています。

賃貸物件の現況〈長野市〉

魅力ある地域づくりで、交流増やして定住化狙う

■空き家のうち賃貸が55%、賃貸空室率は21.1%
 善光寺の門前町、長野市。人口は2010年代初めから減り始め、2015年国勢調査では37.8万人。15.0万世帯に達した総世帯数も、間もなく減少に転じる見込みです。このため、2017年度スタートの長野市「第5次総合計画」では、“人口減少の抑制”を最大の狙いに設定。「魅力ある地域」づくりで「交流人口」を増やし、「定住人口」へと繋げていく構えです。

■住宅状況
 住宅数だけは増え続け、「住宅・土地統計」(2013年)では17.2万戸。10年間で2.4万戸増えました。この結果、居住なしは2.6万戸に増加(空き家率14.8%)。うち、建築中などを除いた空き家数は2.5万戸あり、総住宅戸数の14.5%を占めます。
 空き家のうち、賃貸用は54.8%にあたる1.4万戸で、空室率21.1%。ほか、2次的住宅が0.3万戸あるのは長野市ならでは。

■家賃相場
 2017年7月初めの戸建平均相場は、2LDKで7.4万円、3LDKで10.9万円(LIFULL HOME'S)。集合を含めた賃貸全体の平均相場(CHINTAI)を、新幹線沿線都市と比べると、長野市の5.5万円に対し、より都心に近い軽井沢町が6.1万円、佐久市が5.5万円、上田市が5.1万円。一方、長野市に次ぐ24.3万人の松本市が5.8万円となっています。

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単位:戸 

■ 長野市の住宅状況


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■ 居住無住宅の概要

*2013年「住宅・土地統計調査」による。誤差は四捨五入による。
*賃貸空き家率   
→長野市:①居住有借家51,160+②居住無賃貸用空き家13,700=③賃貸住宅64,860
     ②/③=21.1%
→長野県:①居住有借家203,800+②居住無賃貸用空き家64,800=③賃貸住宅268,600
     ②/③=24.1%




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