街と建物

 賃貸物件の現況〈福井市〉

多くの市民が住み続けたい街
2024年春には新幹線駅が開業

福井県北部に位置する福井市は、県内最大の都市で、中核市に指定されています。江戸時代は大城下町として栄え、数多くの歴史やその伝統を今に受け継ぐ文化がある街であるとともに、自然にも恵まれた都市です。

人口は、1995年の約27.3万人をピークに減少に転じており、2045年には2020年の26.2万人より約1割が減少する見通しとなっています。他の都市と同様に少子・高齢化の影響は大きく、経済・生活・財政等のさまざまな場面での影響が懸念されています。

一方で2020年の市民意識調査では、全体の87%が「福井市に住み続けたい」と回答。市は、今後も子育て・教育環境などから住みよさの向上に努め、「みんなが輝く 全国に誇れる ふくい」を将来都市像に掲げています。

さらに、2023年度末には北陸新幹線福井駅が開業、2026年には中部縦貫自動車道の県内区間前線開通が予定されており、観光客の増加や販路開拓・拡大なども期待されています。

価格相場

賃貸住宅の家賃の価格帯は、ワンルーム5.33万円、2LDK6.46万円、3LDK8.77万円で、平均すると4.55万円程度。同県小浜市の5.49万円と比較すると割安です。賃貸一戸建てでは、築10年以内なら7.5万円~13.6万円の範囲です。

福井市グルメ

越前ガニ

越前ガニはオスのズワイガニのブランドです。越前海岸の沿岸は潮の流れが複雑で、越前ガニのエサとなるプランクトンや魚が集まる場所。港から漁場までは約1~2時間程度なので、新鮮なまま出荷できるのが利点ですが、資源保護の観点から、甲幅9cm以上のものしか漁獲できないきまりです。また、メスのセイコガニも名物のひとつ。内子(卵巣)の味わいは越前ガニ以上と評する声もあるとか。

 

 今回の表紙


福井市グリフィス記念館

福井市中央3丁目5番4号

 19世紀、福井藩校で理化学の基礎を教えるために採用されたアメリカ人がウイリアム・エリオット・グリフィスです。もてる知識と教養を学内外でも伝えようとするグリフィスは、藩士の深い信頼を得て越前の地を自身で巡りました。
 記念館のモデルとなったのは、当時彼が住んでいた異人館ですがグリフィスが去った2年後の1873年に焼失。現在の建物は当時の資料を元に2015年に復元されたもので、建材に使われているのは福井の石材「笏谷石(しゃくだにいし)」です。「ベランダ・コロニアル様式」と呼ばれるポーチやベランダが備わっています。
 1階はグリフィスと郷土の偉人の肖像写真や当時をイメージした風景画などの展示室、2階はグリフィスの執務室やライブラリーなどで構成されています。明治時代の雰囲気を感じられる建物です。施設は市民や団体がイベント等で使用することが可能です。

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