街と建物

 賃貸物件の現況〈郡上市〉

地形や文化が異なる7エリアが形づくる街

岐阜県のほぼ中央に位置する郡上市。2004年、郡上おどりで知られる八幡町をはじめとする7町村が合併して誕生しました。東部は下呂市に接し、北部は高山市に、西部は関市、福井県大野市に、南部は美濃市、関市に接しています。現在の人口は約39,300人、世帯数15,370を数えます。市内の約9割を占めるのは森林で、一級河川が24本も流れる清流の町でもあります。

北から南までは約52kmあり、北部では雪が2m積もる地域があれば、南部ではほとんど積雪がないこともあります。名古屋方面からはJRなら特急利用で約50分、車利用なら、美並インターチェンジまで約50分です。

令和4年4月から郡上市全域が過疎地域となると予測され、新たに加わる大和、白鳥、高鷲の3地域の取組みを盛り込むべく「過疎地域持続的発展計画」の変更を行います。

住宅状況

「住宅・土地統計調査」(2018年、総務省)によると、住宅数17,890戸のうち、「居住有り」は13,820戸、「居住無し」は4,070戸(空き家率22.8%)。これらのうち、貸家は2,710戸あり、「居住無し」が380戸で、空き家率は14.0%に上ります。

価格相場

賃貸一戸建ての家賃相場(SUUMO情報。駅徒歩10~15分、築年数5~10年)は、ワンルーム4.5万円、5K以上10.6万円、平均は5.0万円となっています。県内他地域の平均は、隣接する高山市が同額の5.0万円。下呂市5.8万円、飛騨市5.9万円と比較すると割安です。

*2018年「住宅・土地統計調査」による。誤差は四捨五入による。
*賃貸空き家率 
→郡上市 居住有 2,330 居住無380 合計2,710 空家率14.0%
→岐阜県 居住有 174,000 居住無64,100 合計238,100 空家率26.9%

郡上市グルメ

鶏ちゃん

 味噌や醤油ににんにく、唐辛子を加えたタレに付け込んだ鶏をキャベツやもやしなどの野菜と炒めた鶏ちゃん(けいちゃん)は、岐阜県で古くから食されてきた郷土料理です。
 もともとは家畜として飼われていた鶏が卵を産まなくなったところを、無駄にしないようにと調理して食べたのが始まりと言われています。地域や家庭、お店によって味付けや作り方のこだわりはさまざまです。

 

 今回の表紙


郡上八幡旧庁舎記念館

岐阜県郡上市八幡町島谷520番地の1

 総合観光案内所として訪れる人々を迎える郡上八幡旧庁舎記念館は1936年に建てられた洋風建築です。
 木造2階建て、床面積は約800㎡。板張りの外壁と趣きのある窓が特徴的で、屋根組みは当時最新の技術であったトラス工法が用いられています。
 1994年までは八幡町役場として利用されました。98年には国の登録文化財に指定され、翌99年には郡上八幡旧庁舎記念館として現在の形でリニューアルオープンしました。
 館内には、観光案内処やお土産・特産品販売コーナーなどが設置されています。また、郡上の水と山並みをデザインしたという木製のテーブルとイスが並ぶ無料休憩所の「吉田川サロン」では、昭和の雰囲気を味わえます。
 2階のホールでは、郡上おどりの開催期間中は予約制で郡上おどりが体験できます。
 郡上八幡観光の際は必ず立ち寄りたい施設です。

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