街と建物

 賃貸物件の現況〈観音寺市〉

香川県西端・四国の中央部

 瀬戸内海の燧灘(ひうちなだ)に面する観音寺市。平安初期の807年に海辺の琴弾山にある神宮寺に、弘法大師空海が聖観世音菩薩を安置した後に、この寺と周囲が観音寺と呼ばれるようになったといういわれがあるそうです。中央部にはなだらかに三豊平野が広がり、財田川、柞田川が流れる豊かな田園地帯です。国道や高松自動車道ICなどで、高松市まで約1時間、岡山市、松山市まで約1時間半の距離です。
 現在の人口は6万人弱。1980年代に一時上昇に転じたものの、90年代以降は減少を続けています。市では毎年度「定住支援パンフレット」を改訂。また、移住サイト「観音寺市で暮らしませんか」で情報を発信するとともに、「観音寺市空き家バンク制度」で市内の売買・賃貸物件の情報も提供しています。

住宅状況

 「住宅・土地統計調査」(2018年、総務省)によると、市内の住宅数は26,610戸で、うち借家は22.7%にあたる6,040戸。「居住無し」は1,700戸に及び、空き家率は28.1%で極めて厳しい環境にあります。

価格相場

 LIFULL HOME’Sによれば、1LDKで5.37万円、2LDKで5.98万円となっています。また、マンション・アパート・戸建て全体のワンルーム・1K・1DKの平均家賃は4.35万円。これは近隣の善通寺市とさぬき市を上回る水準です。

*2018年「住宅・土地統計調査」による。誤差は四捨五入による。
*賃貸空き家率 
→観音寺市 居住有4,340 居住無1,700 合計6,040 空家率28.1%
→香川県 居住有115,200 居住無36,900 合計152,100 空家率24.3%

 観音寺市グルメ

かまぼこ

 

 港町でもある観音寺には、昔からかたくち鰯や小エビの加工を行う水産加工業者が多数あります。その一つ、1907年(明治40年)創業の山地蒲鉾のかまぼこ、天ぷら(さつま揚げ)は、昔ながらの石臼で丁寧に練り上げたこだわりの商品。店の向かいには、同社が1928年(昭和3年)に建てた赤煉瓦倉庫を改装した「かまぼこ音楽堂」があります。

 今回の表紙


観音寺市民会館
(かんおんじしみんかいかん)

香川県観音寺市観音寺町甲1186-2

 JR観音寺駅から徒歩5分の観音寺市民会館は、ネーミングライツによる愛称「ハイスタッフホール」として市民に親しまれています。
 「音を観るまち“文化芸術クリエーションホール”をめざして」という基本理念によって整備され、2017年(平成29年)4月にオープンしました。
 大きな庇はおだやかな瀬戸内海をイメージしたもの。その上に見えるのは大ホール・小ホール建物で、瀬戸内海の島や阿讃山脈の山並みを表しています。
 大ホールは1・2階合わせて1200席。西讃地区で最大規模を誇ります。
 「見やすく聴きやすく使いやすい」ホールとして設計されました。
 対する小ホールは、香川県高松市の庵治町・牟礼町でのみ産出される高級石材である庵治石(あじいし)を使った石積壁が特徴的。クラシックの室内楽やアンサンブルの演奏会などに適しています。
 2022年2月は、弦のデュオリサイタル、落語独演会、第24回観音寺映画観賞会などのイベント開催が予定されています。

YCY News

top