街と建物

 賃貸物件の現況〈高知市〉

南四国の中核都市

 高知市は、沖を太平洋の黒潮がうねる南四国、高知県のほぼ中央に位置しています。 1889年(明治22年)に誕生し、風水害と大地震にたびたび襲われつつも、人口32.9万人・15.5万世帯を抱える「南四国の中核都市」に成長。男は「いごっそう」(頑固者)、女は「はちきん」(勝気)ともされ、明るく闊達で慣習にとらわれない精神風土が、商業などの県内三次産業、市勢を牽引してきました。
  現在の高知市は、県内人口のほぼ半数を占める一極集中都市となっていますが、最大の課題は過疎化の克服。賑わいに満ちた街づくりに向け、“自由と創造の共生都市”を掲げる「高知市総合計画」に10カ年計画で取り組んでいます。

住宅状況

 「住宅・土地統計調査」(2018年、総務省)によると、市内の総住宅数は184,750戸で、うち借家は43.1%にあたる79,600戸。借家の14,330戸が空き家で、空室率は18.0%。全国平均(18.5%)よりは少ないものの、県内平均(17.5%)を上回っています。

価格相場

 LIFULL HOME’Sによれば、ワンルーム・1K・1DKのマンション・アパート・戸建全体の平均家賃は4.08万円です。2LDKは7.19万円、3LDK8.46万円となっています(2021年10月上旬現在)。

*2018 年「住宅・土地統計調査」による。誤差は四捨五入による。
*賃貸空き家率 
→高知市 居住有65,270 居住無 14,330 合計79,600 空家率18.0%
→高知県 居住有100,200 居住無21,200 合計121,400 空家率17,5%

 高知市グルメ

ミレービスケット

 

 高知グルメの代表はやはり、漁師料理が始まりとされるカツオのたたき。農水省が選定する「農村漁村の郷土料理百選」にも選定されています。
そんな高知で愛されているお菓子がミレービスケットです。野村煎豆加工店が昭和30年頃から作り始めました。独特な香ばしさが素朴な魅力で、今や全国に知られています。

 今回の表紙


五台山 竹林寺
(ごだいさんちくりんじ)

高知県高知市五台山3577

 五台山は標高145メートル。山麓に位置する竹林寺は、四国遍路八十八ケ所の第三十一番札所です。
 境内には古くは三重塔がありましたが、明治32年(1899年)の台風で倒壊しました。そして、昭和55年(1980年)に、高さ31メートル、総檜造りで鎌倉時代初期の様式の五重塔として復興されました。
 竹林寺はほかに、本堂や秘仏の文殊菩薩をまつる本尊、大師堂、書院などで構成され、高知県三名園に数えられる名勝庭園も見どころのひとつです。
 高知県民謡『よさこい節』の一節「土佐の高知の はりまや橋で 坊さんかんざし 買うを見た よさこい よさこい」に出てくる坊さんとは、この竹林寺の僧侶の純信であるとされています。しかし、かんざしを買ったのは、実は純信の恋敵の兄弟子という説もあるようです。
 お寺では、写経、瞑想、遍路体験、一休さん修行など、子供から大人までさまざまな学びを体験することができます。なかでも遍路体験は、午前中の3時間と、丸一日8時間の2コースがあります。

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