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街と建物

 賃貸物件の現況〈新潟市〉

世界に開かれた都市

 新潟県の県都・新潟市は人口78.8万人、3.4万世帯を抱える本州日本海側で最大、かつ唯一の政令指定都市です。信濃川と阿賀野川が流れ込む日本海に面し、東京都ほどの越後平野のほぼ中心に位置しています。北前船の寄港地であるなど江戸時代から物流拠点として栄え、1858年には修好通商条約で開港5港の一つとなり、「世界に開かれた都市」へと歩みはじめました。

 現在は、国際空港、港湾、新幹線、高速道路網などが整備された交通拠点として、日本海側都市、新潟経済圏をけん引しています。

住宅状況

 「住宅・土地統計調査」(2013年、総務省)では、賃貸住宅は12.4万戸。このうち、居住有りは10.2万戸、居住無しは2.2万戸で、空室率は17.8%と、全国平均(18.8%)を1ポイント、県内平均(20.8%)を3ポイント下回っています。

家賃相場

 LIFULL HOME’Sによれば、2020年4月現在の新潟市のファミリー向け(2LDK・3DK・3LDK・4K以上)の家賃相場は、人気の市区町村ランキング1位の新潟市西区では7.32万円、2位の新潟市中央区10.5万円、3位の新潟市東区7.52万円となっています。

新潟市の住宅状況(下段は新潟県全体)    単位:戸

住宅総数
366,440 居住有 居住無
持ち家 借家 (公営) (民営) (給与)
320,960 213,090 101,940 6,840 87,750 7.360 45,480
972,300 835,100 630,800 194,800 16,000 161,600 17,300 137,100

新潟市の居住無住宅の概要(下段は新潟県全体)

居住無
45,480 一時 空き家 (賃貸用) (別荘等) (ほか) 建築中
1,000 44,020 22,040 2,210 19,770 460
137,100 3,800 12,200 51,100 7,700 73,200 1,300
*2013年「住宅・土地統計調査」による。誤差は四捨五入による。
*賃貸空き家率 
→新潟市 居住有借家101,940 居住無賃貸用空家22,040 賃貸住宅123,980 空家率17.8%
→新潟県 居住有借家194,800 居住無賃貸用空家51,100 賃貸住宅245,900 空家率20.8%

 新潟グルメ

たれカツ丼

焼き鯖そうめん  カツ丼のカツといえば卵とじが一般的ですが、新潟では揚げたてのカツを醤油ベースのたれにくぐらせるのが定番です。昭和初期に新潟市内のお堀端に店を構えていた1店の洋食屋台が始め、いまでは県内で約70店が提供するようになりました。

 駅弁のたれカツ重は、越後もちぶたと新潟産コシヒカリを使用。やわらかめのカツにタレがしみてご飯が進みます。

 今回の表紙

萬代橋(ばんだいばし)
萬代橋(ばんだいばし)
新潟県新潟市中央区

 日本一の大河・信濃川にかかる萬代橋は、鉄筋コンクリート造6連のアーチ橋です。長 さ306.9メートル、幅22メートル、花崗岩や御影石で化粧が施された重厚で美しい姿が市民に愛されています。

 現在の萬代橋は三代目。初代は大火で半分以上が焼失しました。直ちに修復された二代目は、分水路の改修で信濃川の川幅が3分の1に縮小されたことにより、昭和4(1929)年に三代目へと引き継がれたのです。この三代目は強さも持ち合わせています。昭和39(1964)年の新潟地震に耐え、災害復旧に大きな役割を果たしました。

 2004(平成16)年には、国の重要文化財に指定されました。それに伴って、橋上の照明灯と本体側壁にある橋側灯が建設当時のデザインで復元されました。橋側灯の設置費には市民からの寄付金1800万円が充てられています。

 1日約3万台の車が行きかう主要な交通路ですが、広い歩道が整備されているので歩いて渡ることもできます。また、川沿いの遊歩道や水上バス、近隣の高層ビルの展望台からの眺めもなかなかです。

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