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街と建物


 賃貸物件の現状
 〈松戸市〉「アクセスが良く、若々しい松戸は堅調」

■交通利便性が高い街
 松戸市は都心から20km圏内にあり、電車なら所要時間はわずか30分。JR常磐線など6路線が市内を縦横に走るほか、南北に国道6号線(水戸街道)、また市内を起点に成田市に至る国道464号が伸び、抜群のアクセスを誇ります。
 人口は首都・東京の拡大発展とともに大きく増え、1955年の6.8万人から1968年には20万人、1980年には40万人を突破し、現在50万人規模となっています。

■住宅状況
 2013年「住宅・土地統計調査」によれば、松戸市内の総住宅数は23.9万戸。うち、賃貸住宅は39.9%にあたる9.5万戸です。このうち1.8万戸が空室となっており、空室率は全国平均(18.8%)とほぼ同水準の18.4%。背景には、UR都市機構の建設後50~60年を経過した超・築古団地の存在などがあります。

■家賃相場
 LIFULL HOME’Sによれば、松戸市の家賃相場は、ワンルーム・1K・1DKのアパート・マンション・戸建ての場合、平均価格が5.39万円となっています。
 この平均価格を県内都市と比較すると、野田市4.16万円、茂原市3.6万円、木更津市4.75万円、佐倉市4.57万円で、都心に最も近く、アクセスもいい松戸市が高水準となっています。


■ 松戸市の住宅状況(単位:戸、下段は千葉県全体)


■ 松戸市の居住無の概要(単位:戸、下段は千葉県全体)  

*2013年「住宅・土地統計調査」による。誤差は四捨五入による。
*賃貸空き家率 
→松戸市 居住有借家77,720 居住無賃貸用空家17,500 賃貸住宅95,220 空家率18.4%
→千葉県 居住有借家780,900 居住無賃貸用空家194,200 賃貸住宅975,100 空家率19.9%


 松戸グルメ

矢切の渡し舟
 歌謡曲『矢切の渡し』や映画『男はつらいよ』のヒットで全国的にも知られるようになった矢切の渡しは、江戸川の農民渡船。松戸市矢切と東京都柴又を結んでいます。
 その渡船をかたどった最中を販売するのが松戸駅西口の和菓子店「峰月」。ぎゅうひ入りの黒餡、栗が練り込まれた白餡、すっきりした甘さのごま餡がパリッとした皮によくあいます。




 今回の表紙


常盤平団地
千葉県松戸市常盤平

 松戸市はマンモス団地発祥の地のひとつです。
 常盤平団地は、津田沼(千葉県習志野市)と結ぶ新京成線の開通を見すえ、日本住宅公団(UR都市機構)が建設した4階建て中層住宅で、敷地面積は約169.3ha。1959年から入居が始まりました。
 団地の名称は市民に公募され、当時新京成電鉄に勤務していた男性の案が採用となりました。さらに駅名も合わせて「金ヶ作駅」から「常盤平駅」へと変更されました。
 こうした団地の入居者は「団地族」と呼ばれ、世間の注目を集めました。4800戸を超える団地への入居者募集の応募倍率は10~20倍の高倍率だったそうです。団地内を抜けるけやき通りは「新・日本街路樹100景」に選ばれるなど、いまや季節を通じて人々の癒す存在になっています。
 近隣の総合公園「21世紀の森と広場」にある松戸市立博物館には、入居開始当時の室内の様子が展示されています。白黒テレビ・電気冷蔵庫・電気洗濯機といった三種の神器を始めとする家電や家具など、当時の生活用品が見学者の郷愁を誘います。



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