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街と建物


 賃貸物件の現状
 〈佐賀市〉「肥前·鍋島藩の城下町街」

■今も息づく“佐賀人”の意気込みと伝統
佐賀市は佐賀県の県庁所在地で、かつては肥前の国の中心でした。江戸時代以降、佐賀藩・鍋島家の城下町として発展し、幕末には精錬方や反射炉などが設置され、日本の近代化に大きく貢献。西洋文明を独学で自らのものにした“佐賀人”の意気込みと伝統は今も息づいています
 近年の町村合併で、市域は有明海から脊振(せふり)山地まで縦断する広いエリアへと拡大しましたが、JR長崎本線·佐賀駅から南に広がる市街地は佐賀平野のほぼ中心に位置しています。1998年7月には南方、有明海沿いに「九州佐賀国際空港」が開港しました。

■住宅状況
 「住宅・土地統計」によれば、住宅総数10.5万戸のうち、賃貸住宅は42.5%にあたる4.4万戸。うち、入居ありは3.6万戸で、空室率は全国平均よりやや少ない17.8%。ただし、佐賀県全体の16.9%より1.0ポイントほど多い状況です。

■家賃相場
 2018年12月時点での家賃相場(駅徒歩10分以内の総平均、管理費・駐車場代などを除く、LIFULL HOME'S調べ)は4.60万円です。近隣の唐津市の4.13万円、鳥栖市の3.87万円よりやや上位。一方、SUUMO調べでは佐賀市が5.1万円、唐津市が4.3万円と、大きな格差が生じています。

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■ 佐賀市の住宅状況(下段は佐賀県全体) 単位:戸


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■ 佐賀市の居住無住宅の概要(下段は佐賀県全体)

*2013年「住宅・土地統計調査」による。誤差は四捨五入による。
*賃貸空き家率 
→佐賀市:居住有借家36,390 居住無賃貸用空家7,880 賃貸住宅44,270 空家率17.8%
→佐賀市:居住有借家36,390 居住無賃貸用空家7,880 賃貸住宅44,270 空家率17.8%


 佐賀グルメ

シシリアンライス
 甘辛いタレで炒めた薄切り肉と玉ねぎをご飯に乗せ、その上にレタスやトマト、キュウリなどを盛り付け、仕上げにマヨネーズを網かけした料理です。色合いがイタリア国旗の三色旗を連想させ、地中海に浮かぶシチリア島から名づけられたそうです。写真は肉に地元のみつせ鶏の照り焼きを使う「みつせ茶処 やまぼうし」(佐賀市三瀬村)のもの。スープ付850円。




 今回の表紙


市村記念体育館
佐賀市城内二丁目1番35号

 佐賀市出身のリコー三愛グループ創業者の故市村清氏が県内の体育と文化の振興のために私財2億1千万円を投じ、昭和38年に佐賀県体育館として寄贈。平成4年、寄贈者を記念し、市村記念体育館と名称変更されました。
 ジグザグした壁と楕円形の吊り天井で構成されるデザインは、ル・コルビュジエに師事したモダニズム建築家の板倉準三によるもの。地下1階、地上4階構造で、バスケットコート2面を取れる広さの競技フロアと820席のスタンドを擁しています。
 近年はフットサルやバレーボール、ミニバスケットボールなどのスポーツやイベントで市民に利用されてきました。ユニークな外観が建築ファンをも惹きつけていますが、築50年の施設は、残念ながら老朽化が進んでいます。
 平成29年3月にまとめられた佐賀県総合運動場等整備基本計画では、「現在のスポーツ施設に求められる規模や機能が不足している状況にある」として、今後はスポーツ以外の用途で利用されることになっています。



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