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街と建物


 賃貸物件の現状
 〈那覇市〉沖縄県民(うちなんちゅー)の 逞しさと優しさ光る街

■海外貿易の窓口として発展し、沖縄経済・文化の中心に
 太平洋と東シナ海に面し、弧を描くように点在する島々。那覇市はそれらの一つ、沖縄県・沖縄島に形成された、市域が飛びっきり小さくも、県庁所在地としては人口33位(31.9万人)の都市です。
 琉球王朝時代には唐・南蛮に向けた海外貿易の窓口へと発展。廃藩置県で県都となったことから、首里に代わる沖縄経済・文化の中心になりました。しかし、1944年の大空襲で9割が焼失し、翌1945年の沖縄戦で完全な焦土に。都市基盤の整備は本土復帰のあと進み、今日の姿に発展しました。

■住宅状況
 総務省「住宅・土地統計調査」(2013年)で見ると、賃貸住宅総数8.9万戸のうち、「居住あり」の借家は7.8万戸、「居住なし」の借家は1.1万戸。この結果、空室率は12.2%と全国の県庁所在地では仙台市(11.5%)に次ぐ低さです。ちなみに、沖縄県全体では11.2%とさらに低くなっています。

■家賃相場
 LIFULL HOME’S調べ(2018年9月下旬、駅徒歩10分以内の平均賃料)によれば、マンションはワンルーム4.6万円、1DK5.67万円、1LDK6.62万円。CHINTAI調べの地区別平均賃料を見ると、至便性、物件数の多寡などによりばらついていますが、中心帯は4万円後半から5万円台です。

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■ 那覇市の住宅状況(下段は沖縄県全体) 単位:戸


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■ 居住無住宅の概要(下段は沖縄県全体)

*2013年「住宅・土地統計調査」による。誤差は四捨五入による。
*賃貸空き家率
 →那覇市 居住有借家 78,300 居住無賃貸用空き家 10,860 賃貸住宅 89,160 空き家率 12.2%
 →沖縄県 居住有借家 267,500 居住無賃貸用空き家 33,900 賃貸住宅 301,400 空き家率 11.2%


 那覇グルメ

紅芋タルト
 台風や干ばつに強い紅芋は、沖縄になくてはならない食材です。本土のサツマイモと同様、蒸かし芋や天ぷらなどで親しまれています。沖縄土産の定番のひとつが紅芋タルト。昭和61年に読谷村の洋菓子店が商品化して以降、人気はうなぎ上りに。今やさまざまなメーカーから販売されています。素朴な甘さとしっとりとしたタルト生地がおいしい逸品です。




 今回の表紙


瀬長島ウミカジテラス
沖縄県豊見城市瀬長174番地6

 那覇空港から海上道路でつながる瀬長島。周囲1.8km、車なら2~3分で一周できる小さな離島は、古くから子宝が授かる聖地とされていました。
 2015年、その西海岸に隣接した傾斜地に商業施設「ウミカジテラス」がオープンしました。ウミカジとは沖縄の言葉で海風のこと。南イタリアやギリシャの海沿いの街をイメージし、海からの風を感じられる白い建物で構成されています。
 沖縄の食材を使ったレストランやお土産にぴったりなアクセサリーや雑貨を扱うショップなど、42店が営業しています。
 さらに、沖縄初の全国47都道府県の“うまいもの”セレクトショップが入っていたり、FM局から情報を発信するなど、観光客はもちろん地元の方も一緒に盛り上がるスペースになっています。
 空港から車で約15分というアクセスのよさも魅力の一つ。島を渡る道路が那覇空港の滑走路の延長線上にあるので、間近に飛行機の迫力を感じることができます。飛行機ファンにはたまらないスポットです。



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