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施工店・販売店インタビュー

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~ 住み集う空間をH a p p y に~
「CRATIVE Assets資産を
創造する」不動産ビジネスへ


株式会社TA-BO ホールディングス
代表取締役 城間 辰裕 氏

 事業を拡大していく上で大切なことのひとつとして、自社の事業コンセプトの明確化があげられます。どのような考え方を基本として事業を進めていくか。戸建賃貸もその軸に沿ったところから進めたいとするTA-BOホールディングス・城間辰裕社長にお話を伺いました。

株式会社TA-BO HOLDINGs


住所/大阪市鶴見区横堤4丁目2-14 1F
代表者/代表取締役 城間 辰裕
営業種目/ 不動産売買・賃貸仲介業・不動産買取再販事業・リフォーム建設業・内装工事業(居住用リノベーション・原状回復工事)・店舗・施設開店工事・戸建住宅の企画、販売、施工・土地活用(税金対策)提案、狭小地・築古物件リユース提案
関連会社/合同会社TA-BOファーム(太陽光・農地活用事業)、合同会社Rich・Monde(損害保険代理店業)
電話/06-6459-9315
WEB/https://e-bukken.net



営業マン時代は
リピーターからの受注で成果

ーーまだ新しい会社と伺っています。会社設立の経緯から教えてください。

城間 前身はTA-BOファーム・エイト不動産という法人格で、主に不動産の仲介をやっていましたが、2020年にホールディングス化し、出身地の沖縄で太陽光発電並びに農地活用事業も展開しています。
私は元々大阪にあるマンション販売代理の不動産会社に勤めたのちに、賃貸アパート建設最大手の会社に建築営業として入社しました。勤務支店界隈は商業施設の誘致や区画整理が始まり、また消費・相続・贈与税の改正時期でもあって、全国的にも建築棟数が大幅に伸びアパート建設ラッシュの時期でした。
営業最優先の会社でしたが、提案に伴う税務知識や実際の建築工程にも関心が高く、こうやって基礎を打つのか、杭が長いな、棟上げからどんどん仕上がってようやく上棟できるといったプロセス等、現場に入って職人の顔や、働いている環境を見ていました。
そういうことを施主さんに報告するとすごく喜んでくれて、「私の資産はいろいろな人の力が重なり合って守られているんだなあ」と思ってもらえます。それで「次も」というリピーターができました。5年間の在籍で、請負の売上高は約42億円です。
他の営業マンと違ったのは、新規を追うのではなく固定客・リピーター客に販売したことです。12名のお客様に40棟を建てていただきました。
それから32歳で独立しましたが、何も後ろ盾がなかったので、建築コンサルティングだけではなく何でもやりました。家を買っていただいた後には保険が必要になるので損害保険の代理業や、保険の知識の習熟度に合わせて生命保険の代理業もとりました。そのようにしているうちに多くのお客様との出会いがあり、現在に至っております。

お客様の要望を
ワンストップで形にするために

ーー洋館家や戸建賃貸との出会いは?

城間 建築の仕事を本格的に拡大しようとしているときに、洋館家さんを紹介されました。
不動産の仲介という間口を活かして、お客様の要望をワンストップで形にするのが弊社のコンセプトです。たとえば中古物件を買えばリフォームにつながります。店舗を探して事業を始めたいという経営者には、店舗探しからお店づくりまで携わります。お客様と物件を一緒に探すので様々な要望を伺います。
また、すでに賃貸経営をされていたり、新たに土地活用を考えているというお客様のお話を伺うこともあります。お客様のお話をじっくり伺いますから、その思いも十分に理解できます。ならば、建築屋さんにバトンを渡さずに自社でやっていきたいと考えたわけです。
洋館家さんのお話を聞いた頃、ちょうど10坪から15坪の狭小地をどうするかを考えていました。土地を順番に整理し広げながら大きな建物をという方法もありますが、やはり単筆の地主さんも多い大阪市内では、売るに売れない、駐車場にしようも道路付けが悪くどうすれば良いのか答えが出にくい土地が多々あります。そういう土地にこそ規格型の賃貸住宅を計画し、居住中の自由度を高めることで、設定賃料・居住年数ともに賃貸市場の中でも優位に立てるのではないかと考えたのです。

事業コンセプトの明確化で
拡大をめざす

ーー今後の事業展開はどのようにお考えですか

城間 洋館家の実績はまだ1棟ですが、現時点(5月時点)で3棟の確認申請を提出しています。その他折衝中のものもありますので、本年度は10棟の供給を目標としています。
今後は戸建賃貸以外の建築案件もどんどん手掛け、さらに従来からの仲介、土地活用や相続相談といったコンサルティングなど事業領域を広げていきます。
現在営業エリアは大阪、京都、神戸の3つを軸としていますが、さらに営業テリトリーを広げます。そのための営業手法の一つは、不動産会社・管理会社ルートの拡充。当社ではマンションやアパートの原状回復業務を管理会社から請け負っていまが、そこからの情報をもとに地主らの承継問題解決提案まで行います。近隣対策や行政との折衝、相続や税金問題など、管理会社に代わって解決し、クライアントとの協業ビジネスにつなげています。
当社の事業は「住み集う空間をHappyに」、そして「CRATIVE Assets資産を創造する」この2本立てです。事業コンセプトを明確にして、そこからどんどん広げていきたいと考えています。

戸建賃貸事例
施工例

 

 オフィスデザインの提案・施工

城間 いま実績を積みつつあるのが、オフィスデザインの仕事です。大阪の南堀江で130坪のワンフロアをやらせてもらいました。若者が集まる流行の発信地的な、おしゃれでクリーンな場所です。ちなみにお客様は企業3年目のIT系企業様で、貸主は老舗企業様。賃借の交渉に2か月かかりました…ここが一番苦労したかもしれません。
内装は解放感のあるスペースを大テーマとしましたので、天井高4メートル以上をキープするため全室の解体からスタートしていきました。
基本設計はオフィススペースと、スクールスペースに2分し、界壁に防音仕様も施すなど実務上の課題もクリアしていきました。また、「魅せること」もポイントでしたで、ピンクやオレンジ、青、赤といったレインボーカラーの個室、床材もフロアタイル・タイルカーペットを組み合わせ、張り合わせも多角にし、最先端の企業らしく仕上げました。
5,000万円程度の仕事でしたが施主様には大変好評で、同じ企業の広島の物件も受注。次は東京でオフィス移転工事もあります。

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顧客のための取り組みが社員の成長にも

ーー不動産業界に入るキッカケは?

城間 実は私は、高校から大学に進学するつもりでしたが、途中で勉強を諦めてしまい、就職面談を受けました。本土の企業さんを何社か受けている中で、フグ屋の社長さんの「大阪は儲かるで」という言葉に強烈に惹きつけられました。その言葉にかきたてられてカバンひとつで大阪に出てきたという感じです。
契約社員、バイトの掛け持ちなどで生計をたてながら、20歳の頃に不動産業界の門戸を叩きました。スタートは分譲マンションの販売代理業を主にする不動産会社に正社員として就職しました。その頃はちょうど金利がすごく安くなったタイミングで、今と比べると単価も安く、それほど経験や知識がない私でさえ売れた時代でした。
その会社の方々とは今でもお付き合いがありますが、本当にいろいろ勉強させていただきました。

ーーこれまでの経験はどのように活かしていますか。

城間 私がもともとせっかちなので、社員には成功する「5R1D」の実践を義務付けております(笑)。
不動産業界も建設業界も、結局は担当次第という面が大きい。「レスポンス」が良い、きちんと「リマインド」ができる等、もちろんお客様のためではありますが、社員に自己成長してほしいという、社員に対する願いも込めています。

複数の持ち場を担当

相続案件や複雑な権利関係物件も扱う

ーー営業面で特に得意とするところは?

城間 揉めている案件ほどやりがいを感じます。やっぱり「人間模様」って奥深いんですよ(笑)。
ちなみに宅建業者としての仕入れは弁護士事務所がメインとなります。離婚協議中の案件、所有土地建物の任意売却案件、長年にわたり揉めにもめている相続案件、実務は専門知識や複数の利害関係者のとりまとめ等、けっこうシビれるネタが多いですね。
課題としてまだまだネットワークを広げねばなりませんし、勉強すべきこともたくさんありますが、他の業者が持たない専門知識や情報でお客様のパートナーの役割を果たしたいと思っています。

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