施工店 販売店インタビュー 023

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お客様いを
住まい創造実現する

  株式会社さかがみハウジング
  代表取締役社長  蔭岡 敏明 氏

蔭岡氏

 中古物件を探すお客様は「本当は新築に住みたい」……注文住宅主体の建築会社が不動産部門に進出することで知った情報です。お客様の願いを叶えるために低価格高品質住宅の販売に踏み切ったというさかがみハウジング・蔭岡敏明社長のお話です。

会社 株式会社さかがみハウジング
 大工職人であった坂上修氏(現会長)が、1980年(昭和55年)に建設会社として会社設立。新築・リフォームをメインに地元の信頼を得ながら事業を拡大してきた。2007年(平成19年)3月にハウスドゥ!に加盟し不動産事業に進出、現在、徳島阿南店・徳島南店を展開している。


本社/ハウスドゥ!徳島阿南店
   徳島県阿南市上中町南島718-2 
電話/0884-23-7255
WEB/http://www.sakagami-net.jp







  建築の顧客に応えるために不動産へ

ーー建設会社として実績があった貴社が、不動産のハウスドゥ!に加盟した経緯から教えてください。

蔭岡 地元で建築の仕事を長年していると、土地の相談や物件の売買という話が出てきます。お客様から相談を持ちかけられた時、自社としてしっかりお応えするには不動産部門を持たなければならない、そう会長は考えたようです。ゼロからのスタートですから、フランチャイズなどに加盟して勉強しようといろいろ探したようです。
 ハウスドゥ!を選んだのは、「グレーなイメージを持たれがちの不動産業界を一新したい」という同社の考え方に共感したからだと会長から聞いています。現在は500店舗を超える勢いのハウスドゥ!も2007年当時はそれほど大きくなっておらず、弊社が17店舗目の加盟店でした。気軽に店舗に寄っていただき、お客様第一主義でやっていこうというハウスドゥ!の理念が、会長の思いと合致したのです。
 私はハウスドゥ!に加盟したときに、不動産担当のスタッフとして入社しました。私もまったく異業種から来ましたから、会社が不動産事業を勉強するというプロセスが、そのまま私の経験となりました。



  低予算の顧客に規格住宅を提案する

--洋館家グループに加盟したのはどのような理由からですか。

蔭岡 阿南は土地の単価は比較的安いのですが、そこに新築を建てるとなると金額的に難しいというお客様も結構いらっしゃいます。仲介をメインにやっていた私は、なかなかお客様の需要にお応えできず歯がゆい思いをすることもありました。せっかく土地を買って家を建てたいと思うお客様がいても、予算的に当社の建設部門では注文建築で建てることができないのです。そういうお客様向けに安く家を建ててあげることはできなかいといろいろ調べていたら、洋館家さんの存在を知りました。それでさっそく話を聞きに行きました。
 福田社長からは「若い世代に安心して子育てをしてもらいたい」「できるだけ安い家賃で戸建に住んでもらう」という熱いお話を伺いましたが、その中で「戸建で住んでいた人がそのまま購入されるケースも多い」という話を聞きました。戸建賃貸は地主さん向けですが、私の一番の悩みであった、安く家を建てたいというお客様の希望を叶えるために、規格住宅の提案ができるのではなかいと思いました。
 福田社長のお話にも感銘しましたし、しっかりした理念で経営されていると感じ、洋館家へ加盟したいと思いました。建築のプロである会長にも洋館家の商品を見てもらいました。ずっと注文住宅をやっていたので規格住宅への抵抗が多少あるのではないかと心配しましたが、商品を見て「これならいける」と思ってくれたようです。お客様の状況に合わせて商品を提案していけることにもメリットを見出したのだと思います。
 洋館家の商品を選ぶお客様は、1,500万から2,000 円くらいで中古物件を探して来店する方です。中古物件を探していても、奥様などは本音では新築を望んでいます。でも、予算を考えると中古物件でも仕方ないと諦めているわけですね。そういうお客様に、土地付きの新築住宅を提案できるんです。
 当社の事業ドメインは「住まいの幸せ創造業」です。当社の「私たちは、住宅事業を通し常に高い志と感謝の心を忘れず、お客様、地域社会に感動を創造し続けます!」という経営理念を実現する仕事をしていくためにも、低価格高品質の規格商品を持つことは大切だと思います。


▲ 洋館家商品の施工事例



 パン職人から不動産業へ転身 topics

蔭岡 私の前職はパン職人です。高校を卒業して製菓の専門学校に進み、大阪で修業をした後、徳島に帰ってきて開業しました。23歳から15年ほど自分で店をやっていましが、コンビニの台頭などパン販売が激戦になってきて、このまま続けていくのは厳しいと感じて転職を決めました。体力的にも精神的にもいっぱいでしたから、会社員で安定した職を探していたところ、面識のあった坂上会長に声をかけられて入社しました。
 会長からは「新しいことをやるから一緒にやろう」と言われました。いろいろ悩んでいる私を心配してくれたのでしょう。
 私も一度リセットしたいと思っていましたが、それが不動産の仕事だと聞いたときはちょっと迷いました。40歳の手前でしたし、不動産の知識も経験もない。それに業界への抵抗もありました。でも、結局は、パン屋も不動産も基本は人とのつながりなので大丈夫だろうと思いきりました。
 もちろんパンと不動産では、扱う金額も、お客様が商品にかける情熱や思いという点でも、大きな差があります。けれども、売る側としては自信を持って良い商品をご提案するということにおいての原点は同じです。
 最初は業界のこともわかりませんでしたし、この土地のこともわかりません。物件や道を覚えようとぐるぐる回って、道に迷って会社に戻れなくなったこともあります。ナビもなかったですから。最初に決めることができた中古物件のことは、いまでもよく覚えています。
 ハウスドゥ!では「物件が出たらすぐお客様に情報提供をしてスピーディに進めなさい」という基本があります。その基本を守り、会長ら建築のプロのアドバイスも受けながら今日まで、お客様第一主義で仕事を進めて参りました。


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  建築・不動産の人材育成に注力

ーー今後の事業展開についてはどうお考えですか。

蔭岡 低価格高品質という洋館家商品の販売は進めていきます。でも「あそこは新築の会社」というイメージを持たれてしまうのはあまり得策ではない、そう考えています。不動産の仲介の仕事の中で、土地探しのお客様、中古物件を求めるなどの要望に応えつつ、予算面でご希望があれば応えていくという形でいきます。中古物件のビジネスは、やはりリフォームとつなげていかねばなりません。
 今後は、地主層をターゲットにした土地活用提案、戸建賃貸のビジネスにも進みたいと思っていますが、現状ではまだ戸建賃貸の実績は少なく今後の課題です。
 現在、人員は、本社が不動産エージェント4名、建築・リフォーム営業3名、事務スタッフ5名、現場管理2名、現場補助員が2名、OB様訪問レディ1名の体制。徳島の店舗は不動産エージェント2名、事務スタッフ2名で仕事をしています。当社の建築部門は施工のスタッフだけ。いわゆる営業は、ハウスドゥ!の看板を挙げている不動産部門のスタッフが行っています。建築部門はベテランぞろいですが、若手の後継者育成をしていかねばなりません。営業も同じ。これから2~3年は人材育成に注力していく必要があると考えています。


  規格商品特長をしっかり説明する

ーー洋館家の商品について要望などあれば。

蔭岡 規格商品ですからこの内容で納得していただくことが前提ですが、やはりお客様にはいろいろご要望があります。一生に一度の買い物ですからね。私どももなるべくお応えしたいとは思いますが、お客様からの要望が多いのは収納です。床下や天井など、何らかのかたちで収納を増やしたパッケージがあるといいと思います。狭い土地に建てる場合は洗濯物を干すスペースの要望もあります。また、「もう一部屋増やしてほしい」という要望が結構あります。もう一部屋プラスされたタイプがあれば規格で対応できるのに、と思うときもあります。
 もちろん、あれもこれもとなると自由設計になってしまいます。規格商品を選んでもらうときは、あらかじめ資金計画からご提案するお客様を決め、きちんと洋館屋のメリットを説明し納得していただくことが大切ですね。それでもと仰るときにはオプションでカスタマイズもする、そういうスタンスで臨んでいます。これからも洋館屋商品を通して幅広くお客様の幸せ創造に貢献できればと思います。



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