子どもの成長とともに、親の悩みの種になることが多い「子ども部屋問題」。今、コロナ禍による、リモート授業や在宅学習の増加で、子どもの学習スペースや子ども部屋への関心が、これまで以上に高まっているようです。そこで今回は、ゼロリノベ(不動産仲介、リノベーション設計・施工等)の子ども部屋に関する調査から、子育て世代の住宅に対するニーズを探ります。
調査は、首都圏在住の30〜40代の既婚女性1,000人を対象に、2022年4月に実施されました。最初に、子ども部屋の要・不要を聞いたところ「必要だと思う(84.8%)」「必要ないと思う(15.2%)」となり、必要性を感じている人が8割以上にのぼりました。
この結果とあわせて注目したい傾向が、近年の「リビング学習」の増加です。学研「小学生白書」によると、8割近くがリビングで勉強しているとか。実際には、成長ぶりを見ながら決めるのが望ましいと考えますが、「子ども部屋」は、親の悩みの種といえそうです。
「子ども部屋はいくつくらいから必要だと思うか」については、意見が分かれました。「小学校高学年(40%)」「小学校低学年(30.5%)」「中学以上(21.2%)」となり、概ね小学生のときに子ども部屋が必要になるという結果でした。
子ども部屋の目的や役割は子どもの年代によって異なります。また、子どもの成長ぶりや、親との距離感もそれぞれ違います。年代による違いをしっかりと把握し、子どもの意向も踏まえて、我が子に合ったタイミングやスタイルを見つけることが大切ではないでしょうか。
子ども部屋が必要だと思う理由では「プライバシーの尊重(45.8%)」「自立心、自己管理能力が身に付く (27.0%)」「集中できる学習環境 (23.8%)」となりました。
必要ないと思う理由では、「親の目が届かなくなる(50.0%)」「引きこもりの心配(30.3%)」という意見が8割を占めています。
自由回答からは、「子どもの頃、居心地がよかった」「自分は無くても問題がなかった」などの親自身の経験や、「家に部屋が足りないから」といった物理的な理由で判断しているケースも多いことがわかります。
子ども部屋の広さについては、最多が「6畳(54.6%)」、次いで「5畳(17.3%)」「4.5畳(14.7%)」「5.5畳(9.7%)」となりました。
自由回答を見ると、4.5畳~5.5畳では「必要最小限でよい」という回答が目立ち、6畳以上では「友達と遊ぶ」「友達が泊まれる」など、友達を呼ぶことを想定している意見が多いことが印象的でした。
子ども部屋として確保できる広さは、住宅事情や、子どもの数によってもかわります。状況に応じた、柔軟な工夫が必要と言えそうです。
※引用データ: ゼロリノベ|「子ども部屋に関するアンケート」
簡単に作れる 「リビ学」空間3選
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