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『新築一戸建て購入後30年以上住んでいる人に聞く「一戸建て修繕の実態」調査』
気になる戸建て修繕費の 実態を探る!

 政府は「いいものを作って、きちんと手入れをして長く大切に使う」ストック活用型の社会への転換を推進し、国土交通省では長期優良住宅を普及させるための法案などを整備しています。それをうけ、アットホームでは「一戸建て修繕の実態」に関する調査を定期的に実施しているようです。最新の調査結果から、修繕にかかる費用を中心に修繕の実態を見ていきます。

これまでに使った修繕費総額の平均は532.1万円


 大切な住まいを良い状態で長持ちさせるためには、こまめなメンテナンスが欠かせません。そこでポイントとなるのが「修繕費」。どれくらいの費用がかかるのか、他の所有者がどのように管理しているのかを知りたい方も多いと思います。
 この調査では、これまでにかかった修繕費総額の平均は532.1万円(築年数平均36.8年)。タイプ別では木造が平均470.2万円、鉄筋・鉄骨造が617.7万円でした。鉄筋・鉄骨造の方が木造より140万円高く、築年数が古くなるほど、費用が高くなる傾向が見られます。

 

 

修繕費を毎月積み立てている人はわずか8.3%

 
 次に修繕費の管理について見てみます。修繕費を毎月積み立てている人はわずか8.3%。9割以上の人が積み立てをしていないという結果に。
 積み立て月額は平均2.5万円、総額は245.3万円。積み立てていない人は、8割近くが貯金を修繕費にあてたと回答しています。
 管理費と一緒に修繕積立費が集められるマンションと違い、戸建ては自ら修繕計画と費用の積み立てが必要となりますが、現状では計画的に実施している人は少ないようです。


 

修繕場所は1位「外壁」2位「屋根」3位「トイレ」


 これまでに修繕した場所では「外装」がトップ。修繕費の合計も一番高くなっています。続く「屋根」の修繕にも高額な費用がかかるようです。トイレ、給湯器、お風呂、洗面台などの水回りも上位を占めました。
 なお、自分自身で修繕したことがある人の割合は37.2%。修繕を行った場所は「壁紙、内装」が21.6%で1位、次いで「外壁」「トイレ」が16.9%となっています。最近では通販やホームセンターなどで、手軽に修繕用品を購入できるため、経費削減も兼ねて自分で修繕する人がさらに増えると予測できます。


 

戸建ての平均寿命は56.6年


 戸建ての寿命は、一般的には木造に比べると鉄筋・鉄骨造の方が長いと捉えられているようです。この調査での寿命の質問では、両タイプともに、平均値が56.6年で、100年以上と回答した人も1割近くいました。
 また、「住宅購入時、修繕について不動産会社から説明を受けたかったことは?」という質問への回答は、「建物の経年劣化について」が44.4%でトップ。次いで「設備の経年劣化について」でした。やはり予測が困難な「将来的にどのような費用負担が発生しそうか」が、気になるポイントだと言えそうです。

 

 

※引用データ: アットホーム株式会社|新築一戸建て購入後30年以上住んでいる人に聞く「一戸建て修繕の実態」調査

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人気の 補修アイテム 3選

 

家周りの“困った”を 解決する
便利アイテム

 

 コロナ禍でおうち時間が増えたことで、空前のDIYブームが到来し、楽しみながら自分で家周りの修繕や補修をする人が急増しているようです。手軽に使える便利な補修用品が続々と登場していますので、注目のアイテムをご紹介します。

 

初心者に人気!壁紙張り替えキッド

 「一戸建て修繕の実態」調査によると、自分自身で修繕したことがある場所のトップは「内装・壁紙」でした。また、部屋の模様替えのために自分で壁紙を替えたいという人も多く、初心者向けの扱いやすい商品が多く発売されています。
 中でも人気は、「施工道具+壁紙+貼り方マニュアル」などがセットになった「張り替えキッド」。届いた瞬間から作業できるのも魅力のようです。
※壁紙屋本舗



家の中の思わぬ傷を補修する万能セット

 小さな傷を発見したら、大きく痛むのを防ぐためにも、その都度、こまめに修理をしたいものです。
 こちらはフロア、壁(クロス)、柱、家具・建具などのあらゆる木質部分のへこみ、欠け、割れからクロスの剥がれ等まで補修できるプロ仕様の補修セット。豊富なバリエーションながら一般の人にも購入しやすい手ごろなコンパクトセットになっているため、こだわりを持って補修をしたい人におススメのキッドとなっています。
※東洋産業株式会社

 

手元に置いておきたい「補修の教科書」

 業者に依頼することが多い修繕の中には、自分で直すことによって、費用を抑えられる作業もあります。この本では、例えば「壁紙のはがれを直す:業者に頼むと約25,000円・自分で直すと約1,400円」など、簡単にできる修繕の方法や費用について、豊富なイラストを用いて紹介しています。
 今では動画サイトなどに補修のノウハウが公開されていますが、手元に置いて活用したい便利な一冊です。
※PHP

 

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