今後の戸建て賃貸ビジネスを考えるためのDATA


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間取り

流行①

LDKの配置にも流行あり

全室に光が届く間取りが人気


  LDKがすべて南向きが増加中

 その昔、日本の間取りは、家の真ん中に廊下があり、周囲に部屋が並ぶ「田の字型」が一般的でした。しかし今は間取りの型も豊富です。
 そこで今回は、今どきの間取りの特徴を、大手ハウスメーカーで新築注文住宅を建てた20~40 代の単世帯家族、17,000件のデータから見てみます。
 まず、施主が一番気になるであろう、L(リビング)D(ダイニング)K(キッチン)の配置方法です。2010年の調査開始以来、南から北にL・D・Kと並ぶのが一番多い間取りです。ただ最近は、LDKが東西に一列、すべて南向きに並ぶ形が増えています。主婦は家の中でキッチンにいる時間が長いため、今までの北側キッチンではなく、南側キッチンを求めることが多いためだと考えられます。間取りは主婦が決める傾向が強い証拠です。

【DATA1】LDKの配置パターン


  20代はLDKすべて南を好む

 LDKの配置を施主の年代別に見ると、年代が若くなるごとに、「南1室I型」が減り、「南3室I型」が増えていることがわかります。20 代と40代では10ポイント近い差が出ています。
 同調査の2010年からの推移を見ると、2010年の「南3室I型」は、20代15.5%、30代17.3%、40代14.1%と、あまり差がなかったのですが、そこから6年で大きな差になりました。
 明るいキッチンが好まれるという理由も大きいですが、子どもの数が減ったため、子ども部屋やL、Dに割くべき面積が減っているという理由もありそうです。家族構成は3人以下の世帯が約64%、20代は2人世帯が約42%となっています。



【DATA2】年代別・LDKの配置



間取り

流行②

階段位置や和室にも変化が

洋室化や空間の有効活用が顕著


  階段位置はLDK内が主流に

 2階建てや3階建ての場合に必要な、「階段の位置」にも流行があります。
 以前は階段と言えば、玄関ホールや廊下に配置するのが一般的でした。玄関を上がると廊下があり、そこに階段がある、昔ながらの田の字の間取りです。
 しかし現在では「LDK 内」が 71.5%と、「ホール・廊下」の3倍近い数値となっています。どの年代でも同じ傾向で、しかも年々、「LDK内」の比率が上がってきています。
 これは、延床面積が小さくなり、LDKなどを広く取るために、ホールや廊下が削減されたことによるものだと考えられます。さらに、住まいにおける気密性・断熱性の向上もあり、「リビング内階段」の採用率は高くなっているようです。

【DATA3】階段位置の推移


  畳のある和室の採用率は若いほど高い

 住宅の洋風化で減ってきた和室(よくリビング横に設けられている「タタミスペース」を含む)ですが、全体としては「あり」が約75%。まだ4分の3の家に和室があり ます。
 しかも、年代別に見てみると、20 代で 76.0%、30代で 75.6%、40 代で 70.6%です。意外なことに、若い世代ほど和室の採用率が高いことがわかりました。
 ただ、採用されている和室の広さは、4.5~6畳が40.7%、3~4.5畳が37.0%です。一般的な部屋である6畳以上は16.4%と少数派になっています。これは、和室の用途が客間や居室から、子育てや家事、趣味など様々な用途に使えるマルチスペースへと変わってきたと考えられます。タタミスペースはその象徴で、使われる畳も正方形の琉球畳が増えてきています。

【DATA4】年代別、和室(タタミルーム)の採用率


  資料:株式会社住環境研究所「20 ~ 40 代世帯 間取り実態調査」

賃貸ビジネスNEWS

インスタで見る間取りの流行 


Instagramに家づくりのヒントが

 最初に消費税がかかる範囲です。住宅を購入する際、土地代には消費税はかかりません。中古住宅や中古マンションの購入にも消費税は不要です。課税対象は、新築や建て替えの建物部分です。インテリア用品などはもちろんかかります。
 そして、消費税率が変わるタイミングですが、基本的には建物の引き渡し時点の税率が適用されます。しかし、今回の消費税引き上げにあたっては、経過措置が取られました。税率引き上げの半年前、2019年3月31日までに契約した建物であれば、引き渡し時期に関わらず、消費税は8%のまま据え置かれます。駆け込み需要で通常より建築期間が長くなると予想されるための措置です。3月末以降に契約しても、9月末までに引き渡しを行えば、消費税は8%のままとなります。

住宅デザイナーが教える間取り術

 人気住宅デザイナーのタブチキヨシさんのインスタ。手描きの間取り図が話題になり、フォロワーは5万人超え、「最高にハッピーな間取り」という本まで出版される人気ぶりです。
 LDKをアイランドキッチンで斜めに分けたり、ファッション好きに向けて廊下に絨毯を敷いて着替え&化粧スペースにするなど、斬新で新鮮な間取り提案にあふれています。


kiyoshi.tabuchiさん(@attract7)
https://www.instagram.com/attract7/


主婦目線の間取りアイデアが人気

 「婆ちゃんになってもほっこり笑える【暮らしづくり】を大切にしてます」という建築士、東沙織さんのインスタは、間取りのヒントが書かれた写真や間取り図で人気を集め、フォロワーは3万5千人を超えています。
 「花粉症の人のための室内物干し場」「ロボット掃除機の基地」「家事のやる気を仕込むための仕込み部屋」など、主婦の心をつかむアイデアで一杯です。


暮らしの設計士 あず(ひまわり工房、@himawari_kobo)
https://www.instagram.com/himawari_kobo/


多数の建築家から厳選の間取り図

 施主の希望や土地などを伝えれば、提携する全国3千人以上の建築士から間取り図が届く、スマホによる間取り図一括作成サービス「マドリー」のインスタは、厳選された間取り図の数々で人気を集め、フォロワーは46,000人以上。
 家の真ん中にウッドデッキがある平屋の間取り、どこにいてもシンボルツリーが見える間取りなど、建築家クオリティの間取り図を見ることができます。


madree(マドリー、@madree.jp)
https://www.instagram.com/madree.jp/?hl=ja



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