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2020年12月の記事は以下のとおりです。

【連載133】在宅ライフの満足度向上

  • 2020/12/01

 去る11月13日、本部ではオンラインセミナーを開催しました。コロナ禍に対応した試みでしたが、全国の多くの会員に視聴していただきました。

 オンラインは時間と場所を選ばないということで、これからの研修活動や営業活動にどんどん取り入れられていくと思います。一方で、従来からのフェイス・トゥ・フェイスの研修や営業も大切であることは言うまでもありません。オンラインと対面とを上手に組み合わせていくことが、これからのビジネスで重要になってくるのでしょう。

 先日のオンラインセミナーで私が申し上げたかったことは、今般の予想だにしなかった新型コロナウイルス感染症の影響によって世界的な経済の激変が生じ、ビジネスや生活スタイルが大きく変わったということです。いままで経験のないことが世界経済を覆っていますが、これは、私たちが営む建築や不動産の世界にも大きな影響を与えるものと思われます。

 生活スタイルのうち、「在宅」に関するところでの変化は特に大きなものがあります。在宅でのビジネスというものが広まり、こうしたビジネスワークが、今後、働き方の中心になり、それを前提とした経済体制もスタートするのではないかという気さえします。

 「在宅」に関する人々の考え方の変化は、住まいのあり方に対する考え方が大きく変化したということです。私たち建築や不動産の事業者が取り組むべき課題として、「在宅ライフの満足度向上」ということが重要なテーマとしてクローズアップされました。

 在宅ライフの満足度向上とは、まず在宅によるストレスからの解放、各家族それぞれの在宅における目的の遂行、そしてそれらを踏まえた上での家族の絆の実現ということです。

 こうした課題を考えるとき、インドアライフということを改めて考えていく必要が生じました。これまでは、アウトドアライフがストレスを発散させ、家族のそれぞれの目的達成の大半を担い、外に行くことによって共有するものがあり絆を深めることができました。これをインドアに求めるニーズが生まれてきたのです。 

 私たち建築や不動産の事業者はそれに応えねばならなくなりました。在宅することに家族それぞれが負担を感じず、家族が家に一緒にいることが楽しいと感じる住まいを提供することが目標になります。そのためには、家の間取りはもちろん、ビジネススペースや学習スペース、家事スペース、個人のスペースと全員のスペースといったことの配慮も必要です。

 コロナ禍が私たちに新しい課題を与え、そしてそのことが私たちのビジネスチャンスを作り、企業としての社会貢献の方向を示してくれたのだと言えます。

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