Member Interview 28 

施工店・販売店インタビュー

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人物写真

まず、自ら戸建賃貸経営に
取り組み、販売する住宅にも
自分で住んでみる

株式会社シンユウ
代表取締役 北川 高広 氏


 その商品が良いものであることをきちんと説明できなければなりません。その商品を自ら使ってみて良さを実感していれば、説得力は倍増しますが、住宅の場合はそう簡単にはいきません。今回はそれを実践している施工店さんを取材しました。

株式会社シンユウ
店舗


滋賀県長浜市朝日町1番1号 シンユウビル2F
代表者/代表取締役 北川 高広
営業種目/注文住宅、規格住宅、賃貸住宅の販売、施工、全国ネット販売
電話/0749-50-5252
WEB/https://www.sinyu.co/



 駅近の自社ビルに「洋館家 滋賀」の看板

ーーまずは会社の概要と社長のプロフィールから伺います。

北川 当社の創業は平成19年です。私の学生時代はバブル景気の真っ最中で、中でも不動産業業界はとても華やかに見えました。私もその業界で働いてみたいと思い、大学卒業後、県内の不動産会社に入りました。その会社は自社で建築もやっていましたので、建築部門に配属されました。それがこの業界に入ったきっかけです。
 入社時から、いずれは独立したいと考えていました。ですから職場で、仕事をしながら建築や不動産を勉強させてもらい、15年目を節目に、地元である長浜で独立したわけです。

ーー最初から、新築注文住宅がメインですか。

北川 住宅建築の会社として旗上げしましたが、当初はリフォームが主体でした。会社員時代からの職人さんや工事会社さんに助けられ、受注した仕事を仕上げていきました。おかげさまで仕事も、途切れることなくいただくことができ現在に至っています。社名の「シンユウ」にはいくつかの意味が込められていますが、「親友」と考えていただければ、私の考えをご理解いただけるかと思います。お客様と真にわかり合える友人のようなお付き合いをさせていただく、そんな商売をしたいと考えています。

ーー本社ビルの「洋館家 滋賀」の看板は多くの方に見てもらえますね。

「洋館家 滋賀」の看板 北川 このビルは小振りの古い建物ですが、チャンスがあったので平成28年に購入しました。リフォームし、2階が当社で1階はお貸ししています。建物の正面に洋館家の大きな看板を掲げてみました。
 ここあたりは駅前の再開発でイメージが変わりました。前にある大きな建物は市や地元の事業者が第三セクターを設立し共同で建てた複合施設「えきまちテラス長浜」です。当社ビルのこの建物は駅の反対側の正面で、訪れた人からは当社の看板が見えます。

  洋館家商品を建替えでの提案商品に

ーー 洋館家との出会いと商品の印象はどのようなものでしたか。

北川 懇意にしている不動産会社から、洋館家さんの施工店にならないかと誘われたのが最初です。戸建賃貸についていろいろ調べてみると、これは新しいビジネスになるなと感じ、まず、自社でやってみようと思いました。経営の安定化の面では、テナントビルばかりでなく、賃貸住宅経営も考えていましたから。
 商圏である長浜の周辺の賃貸住宅の需要はまだあると思います。大手のハウスメーカーも進出しています。アパート経営をしていくのは、将来のことを考えると不安要素が少なくありません。しかし、戸建の賃貸もまだまだ需要があるでしょう。もちろん、このエリアにも戸建賃貸を手掛けるライバルはいます。けれども、洋館家の商品の、あの品質であの価格なら、他社にも負けないと思いました。実際にやってみて、その判断は正しいと思いました。だからこそ、社屋に大きく「洋館家 滋賀」の看板を掲げたわけです。

自社で建築・経営している戸建賃貸住宅
自社で建築・経営している戸建賃貸住宅

ーー 今後の展開についてお話しいただけますか。

北川 戸建賃貸はもちろんですが、注文住宅の受注時にも洋館家の規格住宅を積極的に提案していきたいと思っています。家を建てたいというお客様は、建物そのものにお金をたくさんかけるという人ばかりではありません。手頃な価格でしっかりした住宅が建てられるなら、それを選択する人は多いはずです。
 実は、私の実家が古くなり、手を入れなければならない時期に来ていました。リフォームやリノベーションで2世帯住宅にしようかとも思いましたが、別の場所に建替えた方が良いという結論になりました。2世帯住宅ではなく、洋館家の商品で敷地内に親の家と私の家と2棟建てています。

ーー ご自宅がモデルルームですね。

北川 その通りです。自社の商品に自信がなければ自宅にしたりしません。洋館家の規格住宅は賃貸だけでなく、持ち家としても十分品質が高いものだということを証明し、建替えをお考えのお客様にお勧めしたいと思っています。子が巣立ち家族構成が変わり、ご自身たちは老後の暮らしを考える……そんな家族構成やライフスタイルの変化に対応した住み替え、建て替えの選択肢として積極的にピーアールしていきたいと考えています。

洋館家商品で自宅を建築
洋館家商品で自宅を建築

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  専門業者と連携し学ぶ必要

ーー自社で戸建賃貸経営を行った経験で得たことは?

北川 当社の戸建賃貸への投資では、家賃で十分回収できる計画で4棟を仕上げ、入居募集をしました。ところが、意外なことに入居者が決まらないのです。家賃が入らなければ投資回収ができませんので少し焦りました。そこで、仲介専門の不動産会社の社長に相談したところ、入居を優先するならばサブリースを紹介してあげると言われ、それをお願いしました。
 サブリースですから、当初予定の家賃の満額が入るわけではなく、その分、投資回収計画の見直しをすることになりましたが、いい勉強になりました。というのも、私は客付けを最初、自社でやりました。需要があり供給が少ない戸建賃貸ですから、建てれば入る、そう考えたのです。でも、現実にはそうなりません。入居ターゲットに物件の存在をしっかり知らせていくには、やはりノウハウが必要です。このエリアで戸建賃貸を安定して経営していくには、企業の借り上げがベストです。建てた後で、競合物件の存在も知りました。エリアの状況や客付けのノウハウを持つまでは、ノウハウがあるところと組んで学ぶことが大切です。
 考えてみれば、当社では受注した現場をそれぞれの工程の専門の職人さんや業者さんに任せて行ってきました。私自身、そういう方々から学んできたわけですから、建築現場同様に、不動産営業や賃貸経営においても、本部も含めノウハウのある良い業者さんと組んで自社の能力を高めたいと思っています。

同社の注文住宅
同社の注文住宅

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