施工店 販売店インタビュー 020

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家づくりのあとも顧客に寄り添う
地域に密着総合力活かす

株式会社レオック
代表取締役社長  三浦 秀治 氏

三浦氏

 1928年(昭和3年)に創業した年商150億円の老舗ゼネコン・オノコムのグループ会社として、東三河エリアで新築とリフォーム事業を展開するレオック・三浦社長にお話を伺いました。

株式会社レオック
 1984年(昭和59年)にオノコムのリフォーム部門が発足、翌年から「レオック」のブランド名でショールームを開設し、従来の2×4住宅をてがける部門とともに新築とリフォーム事業を展開。1995年(平成7年)に㈱レオックとして独立。


本社/愛知県豊橋市鍵田町36 オノコムビル3F
電話/0532-55-0199
https://reocc.co.jp/

◀ 本社があるオノコムビル       車両 ▶

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左:年1回、顧客を集めて開かれる感謝祭
中:戸建賃貸の施工例
右:スタイリッシュなセミオーダー住宅






  地域に密着し事業を展開する

ーーまずはレオックさんの事業内容から教えてください

三浦 親会社のオノコムから独立して27年になります。一般住宅の新築とリフォーム事業で年商は20億円ぐらい。本社があるここ豊橋市は三河地方でも東三河と言われるエリアです。当社はこの東三河=豊橋、豊川をメインとして、その周辺の蒲郡、田原、新城で営業を行っています。
 家づくりの仕事は、建てたら終わりではありません。むしろその後からの長いお付き合いが大切です。家づくりの後もお客様に寄り添っていく、そのような考えから、地域に密着し、あまりエリアを拡大せずに進めていくことを方針としています。
 新築やリフォームなど一度でも工事をしていただいたお客様はこのエリアに約4,000軒いらっしゃいます。このお客様を対象に1年に1回、夏祭りイベントとして「感謝祭」を開催しています。本社の駐車場にテントを20も30も張って、縁日のようなお祭りをします。夏休みの最後の土日、2日間で500人以上が来場されます。小さなお子さんやお孫さんを連れて来られ、毎年楽しみにしているとおっしゃってくださるお客様もたくさんいらっしゃいます。
 また既存だけでなく新規のお客様も対象に、リフォーム展を年に6回開催しています。豊橋で2回、豊川で2回、蒲郡で1回、田原で1回。それぞれいろいろなメーカーさんに協賛していただいています。


▲ 展示会の様子
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 こうした取り組みでリピート率を増やしていくことを営業の主眼にしています。お子さんが小さかった時に新築し、そのお子さんが成人した頃にリフォームがあり、さらに独立した頃に新築、建て替えがある、といった形でつながっていければと思っています。一度リフォームやって気に入ると、リフォーム好きになっちゃうお客さんもいます。そういうお客様をたくさんつくれる仕事をしていきたいですね。



  戸建賃貸のニーズがある

--洋館家を選んだきっかけは?

三浦 当社は長年2×4住宅を手がけてきました。そのような中で、戸建賃貸のオーダーを受けることもありました。豊橋ではアパートの需要よりも戸建のニーズの方が強いようです。平屋の一戸建てで2DKとかの古い戸建賃貸住宅が郊外には結構あります。古くてもわりと入っている。当社にも施主さんから賃貸用を建てたいというお話があり引き受けました。でも、しっかり手間をかけながらつくっていたので、収益面ではなかなか難しいものがありました。「これじゃいかんな」ということで、いろいろ調べていている中で洋館家さんを知りました。最初は私がインターネットで見つけたのですが、まず栃木に行って福田社長とお会いして、そこでいろいろな話を聞いて、「これならやれる」とすぐ契約しました。
 賃貸住宅については、このエリアも大手がどんどんアパートを建てた時期もありましたが、今は少し小康状態です。そして戸建賃貸のニーズはあります。しかし新しい物件はあまり供給されていません。地元の大家さん、地主さんたちも戸建にニーズがあることを知っています。でも、後継者である若い方たちは、やはり賃貸での収益を考え集合タイプを選んでしまいます。そういう方々に、低コストであっても品質のいい戸建賃貸で、収益も上げられることを伝えていきたいと考えています。
 新築やリフォームでお取引いただいたお客様の多くが70歳台になっています。その方たち向けの資産活用セミナーも定期的に開催しています。その中で、戸建賃貸住宅経営も提案していきます。



 新人教育の「ヤングブラザー制度」 topics

三浦 当社でも人材の確保と育成には力を入れています。社内での研修は、新入生の時は「ヤングブラザー制度」といって、マンツーマン、1対1で先輩について1年間「見よう見まねでやりながら覚える」。そして、2年目からはリフォームと新築にわかれるので、それぞれにその部門の長が教えます。月1回の研修は外部講師も招きます。
 現場は60代のベテランが検査員をしています。安全管理と現場の清掃状態のチェックをしながら、そこで社員はもちろん外注の職人さんの指導もします。営業マンにはお客様対応だけでなく、職人さんのウデを見る力も養ってもらわねばなりません。


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  新築とリフォームの2本柱を拡充したい

--今後の事業はどのように展開されますか。

三浦 当社は新築とリフォームの2本柱ですが、やはり新築をもっと伸ばしたいと思っています。しかし、新築需要はこれから縮小していくことは確実ですから、その中でどうやって自社の特色を出していくかを模索しています。
 新築とリフォームとでは営業の仕方がまったく違います。特に持ち家の新築は一世一代ということでお客様も神経質になっていますから営業も大変です。一方、リフォームはもともと悪くなっているところを良くするのですから、新築営業より楽かもしれません。大切なことは、アフターサービスなどでお客様との関係をつなげていくことだと思います。


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 当社のリフォーム受注で特に多いのはキッチンを含めたLDKのリフォームです。対面もあるし、やはりリフォームの時期の住宅ですと、築25~30年が多いので住宅自体の性能が良くありません。そこで機器を入れ替えるだけでなく、キッチンに断熱材を入れて床暖つけてと、全体を快適にするリフォームが増えています。洋館家の商品も住宅性能の向上に努めていると聞いていますが、これからは住宅性能への配慮が大切になると思います。



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